第602回 指示通りに自ら“動く”!「AIエージェント」を活用した業務効率化|経営相談室のなかのひと|大阪の中小企業支援機関。 大阪産業創造館(サンソウカン)

指示通りに自ら“動く”!「AIエージェント」を活用した業務効率化

  • AI エージェントとは
  • 社内データの情報を自ら「見に行く」
  • 外部システムやアプリを直接「動かす」

AI エージェントとは

みなさん、こんにちは。経営相談室の岡村です。

AIエージェントで業務効率化

AIエージェントで業務効率化

日々の経営相談をお伺いする中で、「生成AIを触ってみたけれど、実際の業務効率化にどう繋げればいいかわからない」「結局作業自体は自分でやらないといけない」といったお声をよくいただきます。

AIは「質問に答えるAI」から、人間に代わって実際の作業を進めてくれる「AIエージェント」へと大きく進化しています。

これまでの生成AIは、例えるなら「物知りのアドバイザー」でした。こちらが質問を投げかけると、文章作成やアイデア出しをサポートしてくれますが、実際の作業は人間が行う必要がありました。
一方、AIエージェントは「優秀な部下」のような存在です。「この作業を進めておいて」と指示を出すと、AI自らが社内資料を確認し、必要なシステムを操作して、作業完了まで導いてくれます。
そこで今回は、これからの業務改善の鍵となる「AIエージェントができること」について解説します。まずは基本となる「見に行く」「動かす」の2つの機能をご紹介します。

社内データの情報を自ら「見に行く」

AIエージェントの1つ目の特徴は、社内データの情報を自ら「見に行く」ことです。
これまでは人間がAIにファイルにある情報を毎回読み込ませる必要がありました。しかしAIエージェントは、GoogleドライブやOneDriveなどのクラウドストレージ(共有フォルダ)に直接アクセスし、PDFやExcel、Wordなどの文書を自動で読み込むことができます。

例えば、過去3年分の会議資料(PDF)の中から調べてほしいものがある場合は、毎回手動でAIにアップロードして質問する必要があります。しかしAIエージェントなら、「過去3年分の会議資料のフォルダから、類似の検討案件を探して要約して」と指示するだけで、共有フォルダに直接アクセスし必要なデータを自動で探してまとめてくれます。

また、社内の問い合わせ対応にも効果的です。これまでは担当者が毎回マニュアルを探して確認し、社員からの質問に回答していました。しかし、あらかじめ「社内規定マニュアルを参照して回答して」と設定しておくだけで、AIが最新の文書を自ら読みに行き、正確な手順を案内してくれるようになります。

外部システムやアプリを直接「動かす」

2つ目の特徴は、外部のシステムやアプリを直接「動かす(操作する)」ことです。
AIが自らWebで検索を行ったり、メール、チャットツール(Slack、Teams、LINEなど)、Googleカレンダーなどを操作したりといった実際の作業を実行します。

もし毎朝Webでニュースを検索して要約し、チームのチャットツールに手動で投稿しているとしたら、これがAIエージェントであれば、「競合他社の最新ニュースをWebで検索し、要約して毎朝チームのチャットに共有して」と指示するだけで、ブラウザ検索から投稿までの全自動化が完了します。

また、問い合わせ対応やスケジュール調整も一括で実行できます。
これまでは「AIにメール文章を作らせる」「人間がそれをコピーしてメールに貼り付ける」「カレンダーを開いて予定を手入力する」という複数の手作業が発生していました。
これがAIエージェントであれば、「問い合わせメールを読み、返信の下書きを作りながらカレンダーに予定を登録して」と一言伝えるだけで、関連ツールをまとめて動かして完了してくれます。

今回は、AIエージェントの基本機能である以下の2つをご紹介しました。
・社内データを自ら見に行く
・外部ツールを動かす
この2つを組み合わせるだけでも、「データを探して、加工して、メールで送る」といった日常のルーティン作業は大きく変わります。自社の業務改善のヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。

次回は、さらに一歩進んだ「AIが自ら計画を立てて判断し、人と連携する」という、より高度な機能について解説します。

経営相談室 スタッフコンサルタント 岡村が担当しました。

▼岡村 将史(おかむら まさし)へのご相談(面談)

(2026年10月14日公開)

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