ビール一杯売って100円儲ける、ボルト一本削って30円儲ける、靴一足売って200円儲ける。チマチマ手間をかけて利益を出す。事業の根本姿勢です。
大きな仕組みを作ってガバッと儲ける。これは大企業の話。しかし、逆に言うと、大企業はチマチマ手間をかけられません。
役員の高給、本社の家賃、間接部門の経費等、多額の本社費がかかるから、一回の取引が数十万だと商売の間尺に合わない(儲からない)。
だから、チマチマ手をかけることが大企業との競合を避けることになる。
実質的なブルーオーシャン戦略です。
不惑(40歳)を過ぎてもなおアメリカ野球 メジャーリーグで活躍するイチロー。彼が才能について語ったことがあります。
才能とは、努力を続ける能力であると。彼が父親と毎日バッティングセンターに通っていたのは有名な話です。
商売も同じこと。販売先にコツコツ提案を持っていく。小さな問い合わせにも必ず返答する。するとあるとき、「こんな製品できるか?」「この仕事からやってみるか。」というオファーがくる。新規顧客開拓につながる。
成果は徐々に出るものではない。あるときパッと出る。コップに注いでいた水があふれるように。だから諦めるな。腐るな。無駄な努力は無いんです。継続は力。
もちろん、年収の多寡が人生の豊かさや幸福度を決定するものではないことは言うまでもありません。
電話にはすぐ出る。問い合わせには必ず返答する。すぐに答えられなくても、何時何時までに返答しますと言って、期限には必ず連絡する。
それが「申し訳ありません。当社では対応が困難です。」でも構わない。最もやってはいけないのが「ほったらかし」。
結果に違いが出る目標の立て方のポイントは、「こうありたい未来のため今何をするべきか」という視点によって立てられたものであるということ。
丁寧さが信頼につながる。「この件は、あの会社のあいつに頼んでみよう。」となる。顧客から指名される、これがブランド力です。
ビッグプレーを連発する必要はないし、そもそも連発なんてできない。小さなことからコツコツと。西川きよし師匠も言うてます。
経営相談室 スタッフコンサルタント 森が担当しました。
(2016年1月27日公開)
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