第38回 仲間の存在が心を強くする|経営相談室のなかのひと|大阪の中小企業支援機関。 大阪産業創造館(サンソウカン)

中小企業の経営者・起業家の皆様を支援する機関。大阪産業創造館(サンソウカン)

なかのひと
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仲間の存在が心を強くする

  • 生きた情報の大切さ
  • 人を通じて自分を知る
  • 経営者は孤独というけれど…

ブログをご覧になっているみなさん、こんにちは。
寒いのが苦手なので春が待ち遠しい東です。

さて、今年に入って初投稿となりますが、今回は去る1月21日に開催した「あきんど塾の無料説明会」で感じたことをお伝えします。

本音で語り合える仲間って貴重ですよね~

あきんど塾」というのは、次代を担う若手後継者・経営者の方を対象に、1年間にわたって、経営者にとって必要な知識やスキルを学んでいただくプログラムで、29年の実績があります。
私も一昨年から事務局として、塾生の方々のサポートをさせていただいています。

説明会当日は、28期生のお二人をお迎えし、塾生の立場からあきんど塾を語っていただこうと、私がインタビュー形式でお話しを聞かせていただきました。

生きた情報の大切さ

お話しいただいたのは、山本隆さんと米島智哉さん。

山本さんはあきんど塾を卒塾してから3代目として社長に就任、米島さんはすでに4代目社長に就任されていましたが、共に後継者のお立場。

なぜ、会社を継ごうと思ったかについてたずねると、お二人ともに、「今の自分があるのは、先代や会社のおかげだから継ぐ気になった」という言葉が印象的でした。
感謝の念と後継者としての責任感が根付いていたんでしょうね。  

入塾のきっかけはいずれも経営者として必要な知識を体系的に学びたいという思いがあり、ほぼ毎週木曜日のハードなカリキュラムであっても、途中から通うのが楽しくなってきたそう。

お二人とも学んだことを職場に持ち帰って従業員の方々に伝え、できるところから実践していくと、少しずつ職場が変わっていく手ごたえを感じていったことが通塾するモチベーションにつながったとか。

また、塾生同志で実践した結果を成功事例のみならず失敗事例も共有しあうことがとても参考になったようです。
学ぶだけで終わらず、現場に落とし込んで実践に使える知恵に変える。
仲間を通じて得られた生きた情報が、実行精度をさらに高めることになったといえます。

人を通じて自分を知る

また、あきんど塾では「ケーススタディ」というプログラムがあります。
皆の前で塾生の半生や会社の歴史を踏まえて将来像を語ってもらうというもので、20分という持ち時間を使い、ありのままの想いや考えを発表していただいています。

塾生には後継者だけでなく起業した社長もいますし、業種も年齢もさまざまな人がいますが、発表者の人となりを知ることはもちろん、それぞれの立場の人の体験談を聞くことによって、自分では体験していなくても、さまざまな着眼点から物事を考えるようになったといいます。

後継者となったお二人ですが、早くも自分が次の世代に継がせるのに、どのような進め方をすればスムーズなのかを考えるようになったとのこと。
人を通じて自分を知ることで、自分や自分を取り巻く状況を客観的に見ることができるようになったんでしょうね。

経営者は孤独というけれど…

よく経営者は孤独と言われます。

インターネットが発達し、手元で簡単にほしい情報が入るようになったとはいえ、自分の経験値以上の情報を得るのはより難しくなっているように思います。

人がもたらしてくれる情報や体験談を踏まえて、客観性があり適切な意思決定を行える環境を作ることも、これから求められるのではないでしょうか。

また、異業種交流会だと単発に終わりますが、あきんど塾で毎週のように顔を合わせることで生まれた信頼関係は、「経営者としてそれはあかんやろ~!」という愛情こもった厳しい言葉も率直に言い合えるといいます。

みなさんには、経営に関することも含めて、本音で話せる仲間がいますか?

そんな仲間がほしいと思ったあなた!
ただいま、あきんど塾では記念すべき30期生の募集を行っています。
私も講師兼事務局として通年にわたってサポートをさせていただきます。
締切は2015年2月20日
経営者としてより成長したいとお考えの方のご応募をお待ちしております!

経営相談室 スタッフコンサルタント 東が担当しました。

▼東 純子(あずま じゅんこ)のプロフィールはこちらからご覧いただけます。
→ 東 純子(あずま じゅんこ)のプロフィール

(2015年2月4日公開)

大阪産業創造館 経営相談室

06-6264-9820
(9:00~17:30※土日祝除く)