こんにちは。スタッフコンサルタントの高島です。
みなさん新年の目標は、もう立てられたでしょうか。目標を立てるときに陥りがちなのは、目標はあくまでも未来のことなのに、どうしても過去の延長線上で考えてしまうことです。
あるビジネス誌が年収層別に1,000人のビジネスマンに行ったアンケート調査にも、興味深い結果が出ていました。
ビジネスマンに向けたアンケート調査内容は、「平日、週末の時間をどのように使っているか」「1年、10年、定年までの時間をどのように捉えているか」といったもの。
なかでも長期的な視点での時間の使い方についての目標に関する質問において、年収層による差が出ていました。
「1週間、1カ月、1年の目標を立てている」と答えた人は500万円台で30%超、2,000万円以上では50%超。
「未来の目標のためにいま取り組んでいることがある」と答えた人も500万円台と800万円台が30%弱にとどまるのに対し、2,000万円以上は50%近くの結果。
もちろん、年収の多寡が人生の豊かさや幸福度を決定するものではないことは言うまでもありません。
しかし、未来志向の目標の立て方であったり、そもそも目標の有無によって、日々の行動パターンや仕事に取り組む姿勢、意欲に違いが出て、結果として年収に反映された、という見方もできそうです。
結果に違いが出る目標の立て方のポイントは、「こうありたい未来のため今何をするべきか」という視点によって立てられたものであるということ。
「過去こうであったから次の目標としてはこんなもの」という過去を前提としたものではなく、ありたい未来へ向かっていくためのものとして捉えることができるか。
ここが分かれ目です。
また、過去に囚われた目標では、ワクワクと心が動きませんよね。
ありたい未来に向かう目標だからこそ、ワクワクして、時間やエネルギーを費やすことができます。そしてその投下された時間やエネルギーによって、結果に変化が生まれます。
新たな気持ちでもって、たとえば社内で事業における新年の目標を立てられる際には、「我が社のありたい未来とはどんなものか」「そのために今何をすべきか」「それは社員みんながワクワクするものか」を考えてみてはいかがでしょうか。
これが、ひいては社員のやる気を引き出し、経営者が望む行動パターンを促すことにつながります。
経営相談室 スタッフコンサルタント 高島あゆみが担当しました。
(2016年1月20日公開)
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