第83回 創業時の融資は|経営相談室のなかのひと|大阪の中小企業支援機関。 大阪産業創造館(サンソウカン)

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なかのひと
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創業時の融資は

  • 融資はどのくらい受けるべきか?
  • 起業者の開業資金の相場は?
  • 融資担当者は何を見ているか?

融資はどのくらい受けるべきか?

みなさん、こんにちは。大阪産業創造館 経営相談室の岡島です。

お金と上手な付き合い方、一緒に考えます

「『資金は最初にできる限り借りておいた方がいい』と聞きますが
実際のところどうでしょうか?」

というご質問を受けることがあります。

事業は赤字でも、キャッシュさえあれば倒産することは無いので、
そのことを踏まえた上でのアドバイスだと思います。

実際に開業してみると、
「思ったより支出が多かった」
「予想外の支出で運転資金が苦しい」といったことはよく起こるため、
こうしたご相談には、ビジネスモデルなどを細かくお伺いし
その方に一番良い融資について、慎重にお答えさせていただいております。

起業者の開業資金の相場は?

起業する方が、どの程度の開業費を準備しているのかについて
日本政策金融公庫総合研究所の資料から見てみます。

  • 100万円未満 56.3%
  • 100万円以上500万円未満 28.6%
  • 500万円以上1,000万円未満 6.6%
  • 1,000万円以上2,000万円未満 3.5%
  • 2,000万円以上 4.9%

特徴的なのは、100万円未満で開業される方が半数以上を占めることと
1,000万円以上で開業される方が10%以下という点です。

業種やビジネスモデルにもよりますが、最初は500万円以下
開業される方が多いことがわかります。

融資担当者は何を見ているか?

次に、金融機関の目線から考えてみます。
融資担当者は、その起業者にお金を貸すことで、
事業がどのくらい成長していくか、利益から毎月返済できるかを、
極めてシビアに見極めます。

だからこそ、「融資が必要な理由」と、
事業の計画」をしっかりと伝えることが重要なのです。

過大な資金を調達するための不自然な計画だと信用を失うことにもなりますし、
なにより、借金が多いほどリスクも大きくなりますので注意が必要です。

産創館では、日本政策金融公庫と信用保証協会との共催で
事業計画書作成講座」を開催します。

事業のブラッシュアップに加えて
実際に融資を行う担当者から貴重なアドバイスがもらえる機会です。
一度ご検討ください。

経営相談室 スタッフコンサルタント 岡島が担当しました。

▼岡島 卓也(オカジマ タクヤ)のプロフィールはこちらからご覧いただけます。
→ 岡島 卓也(オカジマ タクヤ)のプロフィール

(2016年4月6日公開)

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