最近、武田薬品が約7兆円でアイルランドのバイオ薬品メーカーを買収する話や、富士フィルムが米国のゼロックス買収で暗礁に乗り上げている話など、M&A話が新聞をにぎわせています。
また、新聞には載らなくても、今や日本の多くの中小企業で事業承継が問題になっており、後継者のいない会社を売りに出す、といった話も珍しいものではなくなってきています。
いまやM&Aは、中小企業にとっても特別なものではなくなっているのです。
それではM&Aの本質とは何なのでしょうか?
M&Aとは、相手企業を買収して呑みこんでしまうことですが、結局は相手と一緒になってビジネスを展開することです。つまり、お互いの強みを生かして相乗効果を発揮し、お互いにとってメリットが生み出せるビジネスを展開できるのかが問題なのです。
例えていうならば、 「1(買収する企業の売上・利益)+1(買収される企業の売上・利益)=3(買収後の全体の売上・利益)」
というように、単なる足し算以上の成果を生み出せるのかが問われるのです。
相乗効果を発揮するという意味では、M&Aとは結局のところ業務提携やコラボの延長線上にあるものであり、本質はなんら変わるところはありません。
2018年7月31日に「事業提携計画作り方講座~海外企業と事業提携するための押さえておきたいポイント」を産創館で開催します。 海外企業との提携(M&Aは含まず)をテーマにしていますが、本質は国内企業も変わりません。
ご興味があればぜひご参加頂ければと思います。
経営相談室 スタッフコンサルタント 泉 仁史 が担当しました。
▼泉 仁史( イズミ ヒトシ )のプロフィールはこちらからご覧いただけます。
→ 泉 仁史( イズミ ヒトシ )のプロフィール
(2018年6月27日公開)
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