みなさん、こんにちは。
大阪産業創造館 経営相談室の岡島です。
先日ニュースを見ていると、ある航空会社が福岡県内の賃貸住宅の家賃と、東京―福岡間の航空券をセットにしたサブスクを開始するとありました。リモートワークの多い首都圏の会社員に、福岡への移住を促すことを目的にしているそうです。
契約するときは慎重に
「サブスク」という言葉も定着しつつある中、様々なサービスが提供されており、生活に浸透しています。
代表的なものでは、デジタルコンテンツなどの配信サービスがあり、サブスクが知られるきっかけとなりました。
「サブスク」とは、サブスクリプション(subscription)の略で、一定料金を支払うことで、商品やサービスを継続的に利用できる仕組みのことです。
実は、以前からある新聞の定期購読やスポーツジムの会費なども今風に言うとサブスクになるわけです。
但し、現在のスポーツジムのサブスクサービスはというと、以前のように特定の施設だけではなく、複数の施設やカテゴリーから選べるような多様なサービスへと進化しています。
では、このサブスクとレンタルやリースは何が違うのでしょうか。
サブスクが一定料金を支払うことで、継続的にサービスを利用できるのに対して、レンタルとは、特定の商品やサービスを比較的短期に貸し出しする仕組みで、レンタカーや結婚式の貸衣装が一般的です。
例えば、月額料金を払うことで複数点の衣類をレンタルできるサービスがありますが、これはサブスクの仕組みを取り入れたレンタルサービスです。
次にリースとは、リース事業者が設備や商品を保有して比較的長期で貸し出す仕組みで、途中解約には違約金が発生することが多く、車や複合機に加えて、機械設備などがリースの対象となることが一般的です。
よく似た取引に割賦取引やローンがあります。
割賦取引は、購入した商材の代金を分割で販売者に支払うことで、ローンは、購入するために必要な資金のうちの不足分を金融機関などから融資を受けて販売者に支払し、金融機関には一定期間にわたり借入金の元本と利息を支払うというものです。両取引ともに契約が終了すれば、所有権は利用者となります。
それに対して、リース契約は契約期間が終了しても、リース会社が所有権を持ち、継続して利用したいときは再リース料を支払うことが多いです。
それぞれの契約を検討する時は、途中解約の有無と所有権に注意が必要です。
割賦やローンが途中解約できないことはイメージしやすいですが、安易にリース契約にサインして、後悔している事業者もおられますので契約の際は慎重に。
次回は、様々なサブスクサービスをご紹介したいと思います。
経営相談室 スタッフコンサルタント 岡島 が担当しました。
岡島 卓也(おかじま たくや)のプロフィールはこちらからご覧いただけます。
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(2022年11月2日公開)
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