みなさん、こんにちは。経営相談室の東です。
暑い夏がやっと終わり、コスモスの花も見ごろを迎え、一気に秋めいてきましたね。
10月1日、今年も女性起業家応援プロジェクト「LED(レッド)関西」のエントリーが開始されました。
近畿経済産業局が主催する「LED(レッド)関西」は、今年で3回目を迎え、各分野で活躍する先輩女性起業家や民間企業・支援機関など強力なサポーター・パートナーのもと、分野を越えて女性の「想い」や「夢」の実現を後押しする、成長志向の女性起業家を対象とした継続性のあるビジネスプラン発表会&交流会です。
今年は関連セミナーとして、当館でも2人の女性起業家を招き、トークセッションを行いました。
起業前から現在に至るまで、どのような課題を乗り越えてきたのか、忌憚なくご自身の体験をお話しいただきました。
そのお話しを通じて見えてきた共通点は、「やらないことを決める」ということ。
第1回目のスピーカーは輸入婦人靴の店舗販売を行っている方で、多くの同業店がある中で選ばれる店になるために、あえて「百貨店では扱っていない靴」に絞り込んで取り扱うことを決めたとのこと。
第2回目のスピーカーは木製玩具の製造販売を行っている方で、商品の認知度を高めていくために、当初、様々なところからお声をかけていただき応じていたそうですが、自社商品のブランディングには、ブランドとマッチしたルートや販売促進活動に絞り込む必要があると考え、「断る勇気」をもって、ブランド構築に注力されています。
競合の中から「選ばれる」ために、顧客に対してどのような価値を提供するか、特に創業時で経営資源も十分でないため、どこに軸足を置いて特長を打ち出していくかを見定めることが求められます。
しかしながら、絞り込むということは、可能性を捨てることのようにも思えるので、決断するには潔い勇気が必要になります。
一方で、絞り込むことによって、今の自分にとって何が必要かに向き合わざるを得なくなるため、何を実現するためにビジネスをするのか、本質が見えてきます。
ただし、絞り込むことは可能性を捨てることではなくて、実現可能性を高めるために現時点で優先順位をつけることとも言い換えられます。
ビジネスは収益基盤がなければ継続することができません。
何でベースを作ってどうやってやりたいことに近づけていくのか、時間の幅で事業展開を考えてみましょう。
尚、「LED(レッド)関西」の応募に必要なビジネスプランのアドバイスについて、こちらの経営相談室でも対応しておりますので、ぜひご利用くださいね。
経営相談室 スタッフコンサルタント 東が担当しました。
▼東 純子(あずま じゅんこ)のプロフィールはこちらからご覧いただけます。
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(2016年10月19日公開)
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