第334回 コロナ禍で最高益を出す事業者は何が違うのか?|経営相談室のなかのひと|大阪の中小企業支援機関。 大阪産業創造館(サンソウカン)

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なかのひと
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コロナ禍で最高益を出す事業者は何が違うのか?

  • コロナ禍で最高益を出したイベント事業者の話
  • コロナ禍でも続けた投資
  • 好奇心の大切さ

コロナ禍で最高益を出したイベント事業者の話

先日、産創館の立志庵卒業生で、創業時から10年来お付き合いしているイベント・広告事業者の方とお話する機会がありました。コロナ禍でイベントが軒並み中止になる中、「昨年度は過去最高売上・利益になった」とのことで、びっくりしました。

コロナ禍で好奇心を失っていませんか?

コロナ禍で好奇心を失っていませんか?

話を聞いてみると、これまで毎年受注してきたイベントがなくなる中で、既存の取引先はイベント予算を何かに使う必要が出てきたり、コロナ禍で何か新しい取組みをしたい、といった要望があったりで、新しい仕事が入ってきたとのことでした。また、その方は企画力、実績もあるので、「新しく何かをしたい」という事業者からなにかと声がかかり、この1年で新たなお客様も増えました。

コロナ禍でも続けた投資

改めて、その方が立志庵に入ってから今までの10年間を振り返ってみますと、いつもお金・労力を投資して新しい取組みを続け、情報発信を続けていました。

コロナ禍で今までの仕事が減る中でも、パソコンなどの設備を入れ替えて新たな広告表現ができるようにしたりと、前向きな投資を行ってきたとのことです。また、すぐに消えてなくなるような広告・イベントではなく、お客様にとっても自分にとっても「資産」になり、お互いに継続的にメリットがでるような企画を意識的に提案してきました。

その結果、この1年でやってきた新たな仕事が単発で終わらずに、今後も仕事が継続することになりました。

好奇心の大切さ

話している最中に、その方から「エヴァンゲリオン見ましたか?」と聞かれ、ハッとしました。以前は話題の映画くらいはチェックしていたのですが、全く頭にありませんでした。コロナで外出しなくなっただけでなく、いつの間にか好奇心まで摩耗していたことに気づかされたからです。

事業環境が厳しくなると、身を縮めて無駄を省き、お金を使わないことも大切です。しかし、縮こまるだけでなく、新しいことに積極的に投資するチャレンジ精神や好奇心が、景気が回復した際に大きな差になって現れてくるはずです。

「こんな時だからこそ、コロナ後を見据えて、好奇心をもって、外に目を向けていかなければならない」と強く感じた出来事でした。

現在、起業プログラム「立志庵」は2021年第2期生を募集中です。
https://www.sansokan.jp/events/eve_detail.san?H_A_NO=33263

ご関心おありの方はぜひご確認ください!

経営相談室 スタッフコンサルタント 泉 が担当しました。

泉 仁史(いずみ ひとし)のプロフィールはこちらからご覧いただけます。
→ 泉 仁史(いずみ ひとし)のプロフィール

(2021年5月12日公開)

大阪産業創造館 経営相談室

06-6264-9820
(9:00~17:30※土日祝除く)