こんにちは。スタッフコンサルタントの谷口です。
夏真っ盛りですね。体調には気を付けて頑張りましょう!
この間、新商品を作ったけれども、どこに売り込んでいいのかわからないという相談者がいらっしゃいました。
こんな商品を作ったら売れるのではないかというところから始まり、完成させたものの、さて誰に売ろう?となったわけです。
商売の基本は、商品やサービスを提供することで、顧客の望む恩恵や結果を与えるか、顧客の困りごとを解決することであり、その対価として報酬を頂くことです。
その視点に立てば、購入してくれるターゲットが明確な商品企画になるはずです。
ターゲットが不在だと、開発中に顧客の声を取り入れて、商品開発に活かすこともできないし、商品完成後に顧客ニーズがないことに気付いた場合、それまでの開発コストがすべて無駄になってしまいます。
つまり試作品を作る前に商品コンセプトをしっかりと考える必要があります。
商品コンセプトとは、
①どんなお客様に
②どんな商品・サービスを提供することで
③どのような恩恵を与えるか、あるいは困りごとを解決するか、つまり顧客の感じる価値を明確にすることです。
以上のような観点が最低限必要になってきます。
作ってから売る顧客・方法を決めるのではなく、商品企画の段階で考えておくことが重要です。
さて、商品コンセプトにある顧客の感じる価値には、機能的価値と情緒的価値に分けられると言われています。
ルイ・ヴィトンで例えてみると、
機能性価値とは、「丈夫である」「品質がいい」など
情緒的価値とは、「デザインがおしゃれ」「所有することにステータス感がある」などです。
昔は機能性価値があれば飛ぶように売れていた時代がありましたが、近年どこの会社の商品も品質は上がっており、差別化はなかなか難しい状態です。
そこで商品に情緒的価値を加えることで差別化を図るケースが増えています。
特に、女性向けの商品では「かわいい」「おしゃれ」など感性に訴えかけることが重要になってきています。
大阪産業創造館では様々な商品企画のセミナー・ワークショップを開催しており、直近では、「商品・販促・集客に活かせる!「女性目線活用」マーケティング」のワークショップも企画しております。
消費者向けの商品やサービスの企画に携わる方はぜひご参加ください。
経営相談室 スタッフコンサルタント 谷口 が担当しました。
▼谷口 睦( たにぐち むつみ )のプロフィールはこちらからご覧いただけます。
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(2018年7月25日公開)
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