「半沢直樹」(TBSの日曜劇場)がついに始まりました。
メガバンクを舞台にしたドラマで、前シリーズでは、組織の上下関係で強烈なパワーハラスメント(社会的な地位・権力などを使って立場の弱い人に嫌がらせをすること)が行われ、最後には悪者の大和田常務(香川照之さん)が土下座させられました。
パワハラは土下座しても許されません。
香川さんの土下座の演技が素晴らしく、見ていてスカッとするお話でした。今シリーズでも証券営業部長の伊佐山(市川猿之助さん)のパワハラが強烈で、「今度はどんな土下座が見れるかな」と今から楽しみです。
それはそうと、パワハラを防ぐための法律が、2020年6月1日から施行されたのをご存じでしょうか?
2018年に制定された労働施策総合推進法が法改正され、次の3要素を全て満たす場合がパワハラであると定義されました。
①優越的な関係を背景とした言動
②業務上必要かつ相当な範囲を超えた言動
③労働者の就業環境が害される
そして、事業主にはパワハラ防止措置をとることが義務づけられました(中小事業主は2022年4月1日に義務化)。
現在、役員や管理職になっている40代以上の世代は、会社や学校でパワハラ的な言動を普通に受けたり、やったりしてきた世代であり、なかなか世の中からパワハラがなくならないのが実情です。とはいえ、今のご時世、パワハラは土下座で許される話ではなくなってきています。
半沢直樹のドラマを見ていると、上司は部下を呼び捨てにします。今は小学校でも、パワハラやいじめを防止するために、先生・生徒間、生徒同士でお互いに「さん付け」で呼ぶことが多くなっています。パワハラが起きている会社は、まずはお互いに「さん付け」で呼び合うことを検討してみてはどうかと思います。
経営相談室 スタッフコンサルタント 泉 が担当しました。
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(2020年8月19日公開)
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