みなさん、こんにちは。大阪産業創造館 経営相談室の岡島です。
日本政策金融公庫が主催する「高校生ビジネスプラン・グランプリ」をご存知でしょうか?
→ 高校生ビジネスプラン・グランプリ webページ
「自ら考え、行動する力」を養うことを目的に
全国で開催されているビジネスプランコンテストなのですが
参加している高校生が、みな一生懸命に取り組む姿にとても刺激を受けたイベントでした。
実は、参加するまでは、「高校生がどんなビジネスプレゼンをするのだろう」
とあまりイメージが持てなかったのですが、プレゼンを聞いて驚きました。
まず、着眼点がいいなぁと思いました。
大人だと、つい見て見ぬふりをしがちな問題を正面からとらえ、
解決するための方法を一生懸命考えているのです。
その上で、慈善事業ではなく、収益モデルまできちんと考えている点に
さらに驚かされました。
そして、プレゼンも、抜群にうまいのです。
着眼点、収益性、プレゼン力と三拍子そろったプレゼンテーションをするには
相当な準備と練習が必要です。
進学率の高さで有名な高校に通う子も多く、本業の勉強が大変な中でこの完成度。
「仕事が忙しい」を言い訳にしてしまう自分を反省しました。
聞き手を思わず惹きこんでしまうプレゼンには、3つの共通点があります。
1つめは、ニーズをとらえた収益モデルであることです。
「社会課題の解決」=「慈善事業」ではなく
きちんとお金をいただく仕組みが構築できていると、
実現可能性の高いビジネスモデルとして伝わりやすくなります。
2つめは、聞き手を徹底的に意識したプレゼンになっていることです。
冒頭には「つかみ」があり、覚えてもらいたいことは視覚で訴えかけ
何より、「聞き手に楽しんでもらいたい」というスタンスが一貫していて好印象でした。
最後の3つめは、等身大の純粋な思いが詰まったプランであることです。
良く見せようと背伸びせずに、等身大でプレゼンする姿は
学校の先生や日本政策金融公庫の担当の方など
たくさんの支援者からの指導を素直に吸収した結果だと感じました。
起業家の皆さんもビジネスプランコンテストに登壇される機会があると思いますので
ご参考になれば幸いです。
経営相談室 スタッフコンサルタント 岡島が担当しました。
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(2017年2月22日公開)
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