第409回 インバウンドの再開にむけて|経営相談室のなかのひと|大阪の中小企業支援機関。 大阪産業創造館(サンソウカン)

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なかのひと
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インバウンドの再開にむけて

  • インバウンド需要への期待
  • インバウンドに向けた準備
  • 体験型サービスの作り方

インバウンド-需要への期待

2022年10月11日より外国人の新規入国制限が緩和され、インバウンド需要(※1)への期待が高まっています。日本への渡航は、特に人気が高く、新型コロナウイルス感染症(以下「コロナ」)により入国制限されていた期間中に、オンライン上で見聞きした日本の風景をリアルで体験するためにやってくるようです。

できることから始めましょう。

できることから始めましょう。

コロナ以前のインバウンド需要と異なるのは、様々な国の人がやってくることです。旅の行先や目的が国民性によって違い、日本各地に外国人観光客が訪れると予想されます。

例えば、アジア圏の人は軽井沢に行きショッピングを楽しみ、オセアニア圏の人は白馬に行き山登りなどのアクティビティを楽しむといった傾向があります。
「日本の観光統計データ」(※2)では、各国の旅行者の特性を紹介しているので参考にしてください。

また全国旅行支援事業が開始(10月11日)され国内旅行の増加も期待できるので、観光業界には明るい話題です。国内・国外の特性に合わせて準備を整え、より多くの顧客を獲得したいですね。

今回は、インバウンド需要がテーマです。

(※1)インバウンド需要は、外国人旅行客によって生み出される需要(1人当たりの消費額は35万円程度)で、商品やサービスを含みます。
(※2)「日本の観光統計データ」https://statistics.jnto.go.jp/

インバウンドに向けた準備

代表的なインバウンド対策は、(1)多言語化などの受入環境準備、(2)インターネットを活用した集客、(3)体験型サービスの導入です。

それぞれ以下の通りです。

(1)多言語化などの受入環境準備(※3)
案内表示の多言語化、接客研修、翻訳ソフトの利用、クレジットカード決済、キャッシュレス対応、ヴィーガンやグルテンフリー、特定の宗教へ配慮した食事、Wi-Fi環境の準備などです。

(2)インターネットを活用した集客
SNS、ホームページ、MAP登録などです。

(3)体験型サービスの導入
日本ならではの体験をしたいと考える訪日観光客向けサービスです。オンライン情報の追体験ニーズがあるので、訪日客がどのよう活動をするか動画投稿サイトで確認するのも有益です。さらに動画投稿サイトでは、コメントも残しながら発信力の高い方と関係作りをしていくことも可能です。

※3多言語化について、大阪府下では、宿泊施設等を対象に下記のような補助金がありますので、必要に応じてご検討ください。
https://www.pref.osaka.lg.jp/toshimiryoku/r4syukuhaku-hojo/index.html

体験型サービスの作り方

インバウンドにおける体験型サービスを導入するため、関係者の間で企画が立ち上がり始めています。日本は、四季の変化や地域ごとの特色もあり、インバウンド需要をうまく捉えて、リピーターに育てていきたいところです。
体験型サービスは、(1)顧客ニーズに沿ったサービス作りと(2)支える組織体制作りに分けて取り組みます。

(1)顧客ニーズに沿ったサービス作り
体験型サービスを作るには、顧客が求める価値を提供することが欠かせません。マーケティングプロセスの基本に沿って考えましょう。
ターゲットを明確にして、顧客が求める価値に合わせ、自社やその地域で提供できるサービスの棚卸、サービスの内容、価格、プロモーションの方法を組み合わせていきます。
顧客の情報源、観光客の行動を観察することで得られる情報も多くあります。

(2)支える組織体制作り
体験型サービスのレベル向上のため、“人材の確保” は不可欠です。
短期的には繁忙期に向けた人数の確保、長期的にはホスピタリティのある人材育成などが課題となります。
さらに個々の満足度を高めるためには、顧客分析ができるツールがあると便利です。宿泊予約アプリなどで簡単な顧客管理ができるものがありますので、個々の顧客の特徴を把握し、顧客との関係を維持するためにも活用しましょう。

コロナの影響による規制が緩和されたものの、経営環境の見通しはまだ不確実なものがあり、引き続き慎重な判断を要します。
経営相談室でもご相談いただけますので、できるところから始めていきましょう。

経営相談室 スタッフコンサルタント 大西 が担当しました。

https://ittools.smrj.go.jp/
中小機構が運営しているサイトです。中小企業が簡単に始められるアプリが事例と伴に紹介されているのでご覧ください。
https://obdx.jp/
大阪産業局の大阪DX推進プロジェクトです。IT・デジタル化の課題についてご相談いただけます。

大西 森(おおにし しげる)のプロフィールはこちらからご覧いただけます。
→ 大西 森(おおにし しげる)のプロフィール

(2022年11月16日公開)

大阪産業創造館 経営相談室

06-6264-9820
(9:00~17:30※土日祝除く)