みなさん、こんにちは。大阪産業創造館 経営相談室の岡島です。
日本政策金融公庫 総合研究所から毎年実施されている「2024年度新規開業実態調査」が発表されました。
「2024年度新規開業実態調査」が発表されました
日本政策金融公庫 新規開業に関する調査(発表日:2024年11月27日)
https://www.jfc.go.jp/n/findings/eb_findings.html
新規開業企業の実態がどのように変化してきたのかを把握するために実施されています。その調査報告で気になった点をご紹介したいと思います。
まず、開業時の平均年齢については、43.6歳と過去最高であった昨年度の43.7歳とほぼ変わらない結果となり、総じてみると上昇傾向にあります。
また、年齢層別の割合は、40歳代が37.8%と最も多い反面、29歳以下は5.8%と他の年齢層より少なく、若手で開業する人の割合はごく僅かということになります。
一方、開業者に占める女性の割合は、25.5%と調査開始以来最も高くなっており、ここ10年は上昇傾向にあります。開業費用について、中央値は580万円ですが、500万円未満が4割強を占めており、長期的にみると少額化の傾向にありました。
開業動機について、上位3つは以下の通りとなりました。
・自由に仕事がしたかった 56.9%
・仕事の経験・知識や資格を生かしたかった 46.0%
・収入を増やしたかった 45.1%
また、開業に対する満足度については、「かなり満足」と「やや満足」を合計した「満足」の割合は以下の通りとなりました。
・仕事のやりがい 84.1%
・事業からの収入 31.1%
・総合的な満足度 74.9%
収入面では満足していないものの、仕事のやりがいや総合的な満足度では高い結果となっています。
但し、開業時に苦労したことの上位3つは以下の通りとなりました。
・資金繰り、資金調達 59.2%
・顧客・販路の開拓 37.0%
・財務・税務・法務に関する知識の不足 29.9%
これらの実態を踏まえたうえで、開業準備を行ってください。
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(2024年12月11日公開)
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