経営相談室の東です。
大阪は緊急事態宣言が解除されたものの、7月11日まではまん延防止等重点措置に移行されることとなりました。
改めて自社の存在意義を考えてみましょう
一部制約が緩和されるとしても新型コロナウイルス感染症が拡大する前の生活に戻ることは難しく、感染拡大防止を前提とした非対面・非接触などの新たな生活様式、「ニューノーマル(新たな常態)」に取り組むことが求められるようになりました。
このように激変する経営環境下では、これまでのやり方やその延長線上でビジネスを考えることが難しくなっています。
これまでの前提に従って、「何をすべきか」が見えているときには、目の前の「やり方」をどう変えていけばいいのかを考えたり、よりよくするための改善策を考えることは、比較的取り組みやすいのではないかと思います。
ただ、現在のように先行き不透明が増し、前提そのものが変わってしまうと、「何をすればいいのか」がわからないときもあります。そういったときは、「やり方」のみならず、背景にある「何のためにそれをするのか」という「考え方」、さらに、その考え方は「そもそも自分たちはなんのためのその事業を行うのか」という事業者としての「あり方」そのものを考えることが必要になります。
最近、「パーパス経営」という言葉を見聞きするようになりました。
「パーパス(Purpose)」は、一般に「目的、意図」と訳されますが、近年は、経営戦略やブランディングのキーワードとして用いられるようになりました。企業や組織、関与する個人が何のために存在するのかという「存在意義」、すなわち前述の「あり方」のことを表しています。
パーパスを問い直すことによって、なんのために働くのかという意義を組織と従業員が共通目的として持てるようになり、一体感の醸成が可能となります。
このようにパーパスを基にした組織運営を「パーパスマネジメント」といいます。存在意義を理解した従業員がその実現ために、意味や目的を掘り下げ自ら考えて行動することで、モチベーションアップ、ひいては生産性の向上にもつなげていけるともいわれています。
今一度、わが社はなんのために存在するのかを社内外に語れるか、再確認してみませんか?
経営相談室 スタッフコンサルタント 東 が担当しました。
東 純子(あずま じゅんこ)のプロフィールはこちらからご覧いただけます。
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(2021年7月7日公開)
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