みなさん、こんにちは。
大阪産業創造館 経営相談室の岡島です。
前回に続き、事業計画書作成のポイントをお伝えさせて頂きます。
https://www.sansokan.jp/eveoubo/KJ2017_jigyoukeikaku.xls
※こちらからダウンロードできます。
マーケティング戦略は整合性が重要です
今回は、マーケティングの4Pについての記載ポイントです。
マーケティング戦略(売る仕組み)を考えるにあたり、
市場や競合を分析して、ターゲットを明確にしたら、
どのような商材を(商品戦略:Product)
どのくらいの価格で(価格戦略:Price)
どのように知ってもらい(販促戦略:Promotion)
どのように届けるか(流通戦略:Place)
をもれなく検討し、整合性を取ることが重要です。
マーケティングを考える上で、重要な4つの要素の頭文字から、マーケティングの4Pと言われています。
【商品・サービス】では、取り扱う商材のこだわりや、特長に加えて、サービス誘導の流れなども記載ください。
どの商材で顧客と接点を持って、どのように収益を得ていくのかということです。
商材が単発の売切りだと、常に新規顧客を開拓し続ける必要があるため、継続的な収益モデルを検討ください。
更に、それぞれの商材を、いくらで提供するのかを【価格戦略】で記載ください。
世に中に無い商材であれば、顧客のニーズだけが値付けの判断材料ですが、同様の価値を提供する競合の商材が存在する場合は、それらを基準として、高くする(安くする)理由が重要です。
耐久性が・・、機能性が・・ ●●%だから、この価格であると顧客が納得できる客観的な理由を記載ください。
【販売促進戦略】では、どのように認知されるかを記載ください。
Webで広告するのか、地道にチラシを配布するのか、ビジネスモデルによっても最適な販売促進は変わってきます。
さまざまな販売促進手段があるため、どのタイミングで、どの販売促進を実施するのかを検討してみてください。
次に【流通戦略】について、商材を流通させるBtoBなどのビジネスモデルの場合は、商材の流れを図示してイメージ的に記載することをお勧めします。
図示のポイントは、自社を中心にして、登場人物との関係性や商材の流れなど、ビジネスの全体像をイメージとして表現してください。
代理店制度を活用するのか、直販やECなどを活用するのか、最適に顧客に届ける方法を検討ください。
最後に、4P全体の整合性を確認してください。
付加価値の高い商材を高価格で提供するのに、量販店で販売しても、狙ったターゲットに届きにくくなります。
商材と価格にあった、販売促進と販売ルートを検討ください。
次回は、数値計画について記載ポイントをお伝えします。
経営相談室 スタッフコンサルタント 岡島 が担当しました。
岡島 卓也(おかじま たくや)のプロフィールはこちらからご覧いただけます。
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(2021年9月8日公開)
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