第351回 創業融資を成功させる事業計画書作成のポイント④|経営相談室のなかのひと|大阪の中小企業支援機関。 大阪産業創造館(サンソウカン)

中小企業の経営者・起業家の皆様を支援する機関。大阪産業創造館(サンソウカン)

なかのひと
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

創業融資を成功させる事業計画書作成のポイント④

  • マーケティングの4Pとは
  • 商品・サービス及び価格戦略の記載ポイント
  • 販売促進及び流通戦略の記載ポイント

マーケティングの4Pとは

みなさん、こんにちは。
大阪産業創造館 経営相談室の岡島です。

前回に続き、事業計画書作成のポイントをお伝えさせて頂きます。
https://www.sansokan.jp/eveoubo/KJ2017_jigyoukeikaku.xls
※こちらからダウンロードできます。

マーケティング戦略は整合性が重要です

マーケティング戦略は整合性が重要です

今回は、マーケティングの4Pについての記載ポイントです。

マーケティング戦略(売る仕組み)を考えるにあたり、
市場や競合を分析して、ターゲットを明確にしたら、
どのような商材を(商品戦略:Product)
どのくらいの価格で(価格戦略:Price)
どのように知ってもらい(販促戦略:Promotion)
どのように届けるか(流通戦略:Place)
をもれなく検討し、整合性を取ることが重要です。

マーケティングを考える上で、重要な4つの要素の頭文字から、マーケティングの4Pと言われています。

商品・サービス及び価格戦略の記載ポイント

【商品・サービス】では、取り扱う商材のこだわりや、特長に加えて、サービス誘導の流れなども記載ください。

どの商材で顧客と接点を持って、どのように収益を得ていくのかということです。

商材が単発の売切りだと、常に新規顧客を開拓し続ける必要があるため、継続的な収益モデルを検討ください。

更に、それぞれの商材を、いくらで提供するのか【価格戦略】で記載ください。

世に中に無い商材であれば、顧客のニーズだけが値付けの判断材料ですが、同様の価値を提供する競合の商材が存在する場合は、それらを基準として、高くする(安くする)理由が重要です。

耐久性が・・、機能性が・・ ●●%だから、この価格であると顧客が納得できる客観的な理由を記載ください。

販売促進戦略及び流通戦略の記載ポイント

【販売促進戦略】では、どのように認知されるかを記載ください。

Webで広告するのか、地道にチラシを配布するのか、ビジネスモデルによっても最適な販売促進は変わってきます。

さまざまな販売促進手段があるため、どのタイミングで、どの販売促進を実施するのかを検討してみてください。

次に【流通戦略】について、商材を流通させるBtoBなどのビジネスモデルの場合は、商材の流れを図示してイメージ的に記載することをお勧めします。

図示のポイントは、自社を中心にして、登場人物との関係性や商材の流れなど、ビジネスの全体像をイメージとして表現してください。

代理店制度を活用するのか、直販やECなどを活用するのか、最適に顧客に届ける方法を検討ください。

最後に、4P全体の整合性を確認してください。

付加価値の高い商材を高価格で提供するのに、量販店で販売しても、狙ったターゲットに届きにくくなります。

商材と価格にあった、販売促進と販売ルートを検討ください。

次回は、数値計画について記載ポイントをお伝えします。

経営相談室 スタッフコンサルタント 岡島 が担当しました。

岡島 卓也(おかじま たくや)のプロフィールはこちらからご覧いただけます。
→ 岡島 卓也(おかじま たくや)のプロフィール

(2021年9月8日公開)

大阪産業創造館 経営相談室

06-6264-9820
(9:00~17:30※土日祝除く)