中小企業の経営者・起業家の皆様を支援する機関。大阪産業創造館(サンソウカン)

あきない・えーどのなかのひと
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コロナ禍で加速?中小企業のM&A

  • 後継者不在によって増加する中小企業のM&A
  • M&Aがもたらすもの
  • M&Aで事業化を加速させる

後継者不在によって増加する中小企業のM&A

こんにちは。経営相談室の東です。

新型コロナウイルス感染症の収束がいまだ見えず先行き不透明感が漂っていますが、一方で新たな取組みに向けた動きも生じています。

中小企業のM&Aがますます増えそうです

中小企業のM&Aがますます増えそうです

先日、以前から当館をご利用いただいているご相談者より連絡があり、取引先の銀行から買収案件の持ち込みがあったので、話を聞いてほしいとのことでした。

銀行から出てきた資料を見ると、候補先企業の売却理由は、「後継者不在」のためでした。
事業承継といえば、親族への承継をイメージしがちですが、2020年版の中小企業白書では、「同族への承継」は年々減少しつつある一方、第三者への承継である事業承継に伴うM&Aの件数は年々増加しているといったデータが紹介されています。

□2020年版中小企業白書 
第3章 中小企業・小規模事業者の新陳代謝 第2節 経営者の高齢化と事業承継

https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/2020/chusho/b1_3_2.html

M&Aがもたらすもの

銀行からの資料を読み進めると、候補先企業は数年大幅な赤字が続いており、買収したところで投資回収できるかが気になる点として挙げられました。

また、候補先企業は、大きなくくりで言うと相談者と同じ業界ではあるものの、扱っている商品は隣接業種であり同じ分野の商品群ではありませんでした。

M&Aでは投資回収も重要ではありますが、本業とのシナジーや、買収側のリソースを活用した今後の事業展開のストーリーが描けるかもポイントとなります。

お話を伺っていると、候補企業は収益面で厳しい状況にあるものの、相談者には買収することによって下記のメリットが得られることが浮かび上がってきました。
 ・商品カテゴリを増やすことで客単価の向上が図れる
 ・アプローチできていない取引先との関係が構築できる
 ・現在相談者の会社にはないノウハウが入手できる

M&Aは買収に伴う投資回収の観点からの判断も重要ですが、一方で買収しようとする会社が時間をかけて培ってきた定性的な資産を短期間で入手することができます。

M&Aで事業化を加速させる

新型コロナウイルス感染症の影響により、リスクヘッジのために新たな事業の柱を確立して、キャッシュポイントを増やすことを考える事業者の方も増えています。

前述のとおり、ゼロから事業基盤を作るのではなく、買収する企業をうまく活用することで、事業化を加速することが可能になります。

中小企業のM&Aについては、中小企業庁から「中小M&Aハンドブック」が発行されています。
マンガが用いられた読みやすい内容になっていますので、まずは基本的なことから知りたいと思われた方は下記をご覧ください。

□「中小M&Aハンドブック」
https://www.meti.go.jp/press/2020/09/20200904001/20200904001-2.pdf

また、経営相談室でもM&Aに関するご相談に対応できますので、ご関心おありの方はご利用下さいね。

経営相談室 スタッフコンサルタント 東 が担当しました。

東 純子(あずま じゅんこ)のプロフィールはこちらからご覧いただけます。
→ 東 純子(あずま じゅんこ)のプロフィール

(2021年3月3日公開)

大阪産業創造館 経営相談室(あきない・えーど)

06-6264-9820
(9:00~17:30※土日祝除く)