みなさん、こんにちは。経営相談室の東です。
ここしばらく新型コロナウイルスの影響により経済活動が抑制されていましたが、休業要請が解除され、徐々に日常が戻りつつあります。
しかしながら、新型コロナウイルスが市中から消えたわけではないため、感染リスクを前提においたニューノーマル(新常態)を意識した経営が求められるようになりました。
オンラインならではの配慮が必要!
その感染拡大防止策のひとつとして導入が進んだのがテレワーク。
これまでにもテレワークについては、このブログでも触れてきましたが、テレワークに伴って、会議やミーティングといったコミュニケーションが必要な場面でもオンラインによって行うことが増えています。
近年ツールが発達したこともあり、Web会議は簡単に開催することができるようになりました。
顔を見ながら話をすることについては、さほどストレスなくやりとりができますし、画面上で資料の共有も行え、テキストや画像、音声などを残すこともできます。
さらには、場所の制約を受けないため、遠隔地にいてコミュニケーションがとりづらい人も参加してもらうことができる上、移動に伴うコストもカットすることができます。
一方、オンライン上では、画面を通じてのやりとりとなるため、リアルでのコミュニケーションに比べると「空気感」や「雰囲気」が読み取りづらいというデメリットがあります。
また、生活空間が画面に映りこむことによって、私生活が勤務先の人たちに知られてしまうといったこともあります。
仕事におけるオンライン上のコミュニケーションの弊害として、「テレワーク(リモート)ハラスメント(テレハラ・リモハラ)」という言葉を目にするようになりました。
テレハラとは、テレワークでの勤務中に、Webカメラを通して見えてくる相手側のプライベートな空間・容姿・服装などや、マイクを通じて聞こえてくる相手や同居している人の生活音といった音に対して、否定的、威圧的、性的な言動を行うなどの嫌がらせをいいます。
さらには、同じ空間で仕事をしていないため状況が把握できず、部下を必要以上に監視したり、報告を強要したりするなどの過度なストレスを加える行為も含まれます。
テレハラが生じる理由として、Webカメラを通して相手の私生活が見えてくるため普段とは違う側面が見え興味がわいてくる、直接対面しているわけではないので心理的距離が縮まり思ったことを率直に口にしやすくなる、対面よりも指示や確認などコミュニケーションが取りづらいこともあり、思ったように業務が進まずストレスをため込みやすいことなどが背景にあると考えられます。
ハラスメントを行う側に問題があるのはもちろんですが、こうしたハラスメントを誘発しないように注意することも重要です。
例えば、画面の背景には生活感が見えないように留意する、見えないことによって相手側の不安を抱かせないように、積極的に情報を伝えるといった心がけが必要となります。
オンライン上で気持ちよくコミュニケーションができるようお互いに配慮することが求められますね。
経営相談室 スタッフコンサルタント 東 が担当しました。
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(2020年6月10日公開)
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