第151回 立地が悪条件でも、売れるお店にする策とは?|経営相談室のなかのひと|大阪の中小企業支援機関。 大阪産業創造館(サンソウカン)

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なかのひと
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立地が悪条件でも、売れるお店にする策とは?

  • 商品が「オンリーワン」であること
  • 地元の人がリピートしたくなる動機づけ
  • デメリットをメリットに変える

商品が「オンリーワン」であること

みなさん、こんにちは。大阪産業創造館 経営相談室の岡島です。

先日、チャレンジゼミの卒業生がオープンされた鉄板焼き屋に行ってきました。

売れるお店には理由があります

Osaka Metroの最寄り駅からバスで15分。
最初に立地条件を聞いた時は、正直、「大丈夫かな」と不安でしたが
今年4月のオープン以来、売上げは右肩上がりで
8月は最高額を達成でき、すでに2店舗目の出店も検討中だとか。

なぜこんなに順調なのかを考えてみました。

まず圧倒的に断言できるのが、「おいしさ」。
鉄板焼き屋で10年以上修行したオーナーが
自信を持って作る鉄板料理はクセになるおいしさで、
一度来た顧客に「また来たい」と思わせる魅力を持っています。

つまり、「わざわざ行きたい」というオンリーワンが差別化要因の一つめです。

地元の人がリピートしたくなる動機づけ

でも、ただおいしいだけのお店だったら、ほかにもあります。
このお店が繁盛しているのは、地元の人をターゲットにしているところです。

「家族で気軽に食べに行ける、近くのおいしい鉄板焼き屋」というコンセプトのもと、
地元ファミリーにターゲットを絞り、
家族がシェアして食べたくなるようなメニューがラインナップされていました。

家賃がお手ごろな分、提供価格もリーズナブル。 狙いどおり、ファミリー層のリピート顧客がとても多いそうです。

つまり、コンセプト・ターゲット設定・品ぞろえ・価格がとても一貫しているのです。
マーケティング戦略的にも、よくできているなと思いました。

デメリットをメリットに変える

この出店は、地元をよく知り尽くしたオーナーが
立地の悪条件をクリアできるシナリオをきちんと準備したことが
成功要因だったように思います。

「地元のファミリー層」がコアターゲットですが、
安くておいしいお店なので、自宅から1時間以上離れた私も、
電車やバスを乗り継いで、すでに2回訪れています。

コアターゲット以外の顧客がリピートしたくなるような誘因力を作れるか、が
人気店となる分かれ目なのかなと思いました。

個人事業主や中小企業にとって、すべてを完璧にするのは難しいと思います。
限りある資源の中で、いかにデメリットをメリットに変えられるか
この策を一緒に考えますので、お気軽にご相談ください。

経営相談室 スタッフコンサルタント 岡島 が担当しました。

▼岡島 卓也( オカジマ タクヤ )のプロフィールはこちらからご覧いただけます。
→ 岡島 卓也( オカジマ タクヤ )のプロフィール

(2017年9月6日公開)

※ 2018年4月2日に、「地下鉄」という表記を「Osaka Metro」に変更しました。

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