創業をめざす人を支援するため、大阪産業創造館には立志庵という創業準備オフィスがあります。
立志庵をつうじて知り合った方に、マンガを使って広告用の動画やチラシを制作する方や、ウェブデザイナーなど、いわゆるクリエイターと呼ばれるフリーランスが何人かいます。
最近この人たちと話をして、独立してやっていけるクリエイターについて考えました。
プロのクリエイターは「自分はアーティストではない」ということを認識して業務を行っています。
アーティストとクリエイターの違いを一言で言うと、自分の思いを形にするのがアーティスト、クライアントの思いを形にするのがクリエイターということです。
つまり、クリエイターの仕事は、自分をなくしてクライアントの要望を徹底的に追求することであり、自分の個性を発揮して作品を生み出すことではないのです。
それではクリエイターはどうやって他のクリエイターとの違いを打ち出していけばいいのでしょうか?
クリエイターの仕事は「自分をなくすこと」である一方、やはりゼロから何かを生み出す場合、他人とまったく同じものを生み出すことはできません。生み出したものにはクリエイターの個性がおのずとにじみ出てしまうものであり、同じ人から生み出されたものにはどこか共通する味わいがあるものです。
その味わいこそがその人のオンリーワンの強みであり、クライアントに選ばれる理由になるのです。
したがって、創業間もないクリエイターは、どんな小さな仕事であってもまずは実績を作らなければならず、その実績が次の仕事につながっていくものなのです。
経営相談室 スタッフコンサルタント 泉 が担当しました。
▼泉 仁史( イズミ ヒトシ )のプロフィールはこちらからご覧いただけます。
→ 泉 仁史( イズミ ヒトシ )のプロフィール
(2017年8月23日公開)
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