ブログをご覧になっているみなさん、こんにちは。東です。
暖かなお正月から一転、本格的な寒さが到来しましたね。
体調管理が難しい時期ですが、風邪に気を付けてのりきりましょう~!
産創館では先月(2016年1月)、「START UPPER」と「LED関西」という起業家を対象とした2つの大きなビジネスプラン発表会が開催されました。
いずれも発表者は与えられた短い時間の中で、自分のビジネスプランを発表することになりますので、「何をどこまで、どのように伝えるか」を徹底して思案することになります。
「プレゼンテーション」というと、ともすれば「伝えること」と捉えがちですが、プレゼンテーションとは、「聞き手に理解してもらい納得してもらった上で行動を促し、話し手の意図した結果を得る」ことです。
聞き手の理解・納得を得るには、話し手がテーマにのっとって、根拠に基づいた説明や主張・意見などにより、聞き手に対して説得を図ることが必要となります。
また、何を説明・主張・意見として伝えるかは、聞き手及び目的に応じて異なります。
プレゼンテーションにはただ単純に伝えるだけではなく、話し手が聞き手に対して予めこうしてほしいという意図した結果=ゴールイメージがあるはずです。
例えば、
商談:提供する商品・サービスを買ってもらう
ビジネスプランコンテスト:多くの支持や支援を得る
投資家:出資してもらう
ということになります。
対象者によって、得たい価値はそれぞれですから、「聞き手」は誰か、目的を果たすために「何を伝えるか」を明確にしておく必要があります。
結局、聞き手が望んでいる内容を伝えなければ、行動を促すことは難しくなります。
すなわち伝える内容が聞き手にとって実現したい喜びごと、価値に繋がっていることが重要です。
プレゼンテーションは、このように「話し手と聞き手が最大可能な共同利得を達成する」
WIN-WINの関係を作るための手段のひとつといえます。
内容を組み立てる際は、プレゼンテーションの目的に立ち返り、聞き手がどんな情報を聞きたがっているのかを念頭において検討してください。
限られた制約条件のもとで、想いを的確に伝えるには、「どう見せるか」、「どう話すか」もポイントとなります。
「百聞は一見にしかず」ということわざがあります。
文字ですと1分間で300字程度の情報量ですが、画像では2000字分の情報量を伝えることができるといわれています。
文字を並べるよりも効果的に画像を用いることによって、相手に対して端的に理解を促すことも重要です。
また、想いは声に乗って現れます。
声の研究をしている滋賀大学の渡邊史准教授によると、しばしば人は話す内容でなく、その「声量」や「声音」といった「単純なエネルギー活動」によってこそ、心動かされることがあると説いています。
話し手の想いが声にのるとエネルギーが灯されるのか、聞いていると自然と心が揺さぶられることがよくあります。
話し手に理解・納得を得るには、心動かされる「共感」を得ることも必要です。
どんな言葉で伝えれば自分の想いをのせて適切に表現できるのかも合わせて、内容を組み立てましょう。
しかしながら、ご自身が組み立てたプレゼンテーションの内容を客観視することは難しいものです。
経営相談室では、ビジネスプレゼンテーションに関するご相談にも応じておりますので、ぜひご利用ください。
経営相談室 スタッフコンサルタント 東が担当しました。
▼東 純子( あずま じゅんこ )のプロフィールはこちらからご覧いただけます。
→ 東 純子( あずま じゅんこ )のプロフィール
(2016年2月3日公開)
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