このブログを平成27年1月21日に書いています。
最近、フランスの新聞社が、イスラム教に関する風刺画が原因で、自動小銃を持った男に襲撃されました。また、イスラム国と思われる集団が日本人二人を拘束し、身代金を要求する事件も起きました。
テロは断じて許されない。テロとの妥協なき戦いも必要でしょう。
しかし、フランスの事件の場合、「表現・言論の自由」という主張には問題がある、と私には思えます。欧米のジャーナリズムにのみフォーカスが当たっている。福島第一原発事故のあと、腕が3本ある相撲取りが風刺画にされたこともあった。
イスラム社会の人々にフォーカスを当てて、この風刺画を評価してみましょう。
ムハンマドはイスラムの方たちにとって「もっとも美しい存在」の一つでしょう。その存在が侮辱された。傷つけられた。これは表現・言葉の暴力。笑えるわけがない。
自分の子どもや親、恋人でもいいでしょう。何も悪いことをしていないのに、その彼ら、彼女らが一方的に暴力を受け、屈辱に顔をゆがめ、あるいは泣いている姿を見たら皆さんはどう思われるでしょう?
相手の立場を思いやったら、表現、言葉、指示、応答など、自ずと制御がかかるはず。「はっきりものをいう。」とは、「ものの言い方を知らない。」ことではない。
相手の考え・立場を無視して一方的な要求をすると、コミュニケーションが成立するはずがない。ビジネスだったらなおさら。
ビジネスになると、利益を出すためには、こちらの要求を通さなくてはならない。厳しい要求であればあるほど、まず、こっちがやることやらんとね。小さなことでもコツコツとやる。それが積み重なって、要求も通るようになる。ぼちぼちですけど。
何かでっかいことをやらんとダメ・・ではない。でっかいことには当然失敗もある。失敗したら早々に連絡を入れる。傷口が広がらないように。こんな当たり前のことの積み重ねが信頼関係の醸成につながる・・・。
経営相談室 スタッフコンサルタント 森が担当しました。
(2015年1月28日公開)
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