中小企業の経営者・起業家の皆様を支援する機関。大阪産業創造館(サンソウカン)
先日、二人の男性がお越しになり、二人でお金を出し合って共同で創業したい、というご相談を受けました。
こういった共同経営に関するご相談はよくあります。
共同経営のメリットは、お互いに強みを出し合い、弱みをカバーし合うことで、一人ではできないことができるようになり、相乗効果が発揮できるということです。
また、ひとりで起業するよりも、仲間がいた方が心強く、資金を出し合うことでひとりひとりの財務的な負担も減ります。
一方デメリットは、意見が食い違う場合に意思決定に時間がかかったり、意見調整ができない場合は一緒に事業を続けられなくなったりすることが考えられます。
また、融資を受けるときに金融機関から連帯保証を求められた場合、誰が保証人になるのか、といったことも考えなければなりません。
それでは、どうすれば共同経営は成功するのでしょうか?
プロ野球の埼玉西武ライオンズの前身である西鉄ライオンズの全盛期を作った知将・三原脩監督の有名な言葉に「勝ちて和す」というものがあります。
「勝つことでチームの和が強くなる」という意味ですが、ビジネスも同じで、儲かっていれば共同経営者間の信頼関係は強化されるものです。
逆に言うと、儲からなければ、ささいなことでもめることになりかねないのです。
したがって、共同経営で創業する場合、できるだけ早く収益を上げることが、共同経営を長続きさせるポイントなのです。
一方で、創業しても思ったように収益が上がらない可能性は否定できませんので、儲からない、または損をする可能性も想定した上で、お互いの役割・責任・リスクをしっかりと合意した上で、共同経営を進めていくことが重要であると思います。
経営相談室 スタッフコンサルタント 泉 仁史 が担当しました。
▼泉 仁史( イズミ ヒトシ )のプロフィールはこちらからご覧いただけます。
→ 泉 仁史( イズミ ヒトシ )のプロフィール
(2017年6月7日公開)
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