みなさん、こんにちは。大阪産業創造館 経営相談室の岡島です。
今日は創業融資について考えたいと思います。
サンソウカンでは、年に2回
「融資が必要な人のための事業計画作成講座」を開催しています。
大阪信用保証協会や日本政策金融公庫と連携した講座内容のため、
融資を目的とした決意の堅い方が集まることが特徴です。
講座を通し、多くの方の支援を行ってきましたが、
スムーズに融資に至る方には、3つのポイントがあります。
① 自己資金が一定額あり、お金の流れが明快
② 販路が見えている
③ 事業計画書が整っている
「自己資金が一定額あり、お金の流れが明快」とは
通帳の中で給料が入金されて、必要経費の支出後も残額があり、
資金が純増していく様子が半年以上前から見て取れることです。
融資を左右する上での自己資金とは、コツコツ貯めてきた貯蓄を指します。
どこかから借りてきた金額でいきなり残高が増えても、
自己資金とみなされないケースがあるのでご注意ください。
さらに、公共料金や税金などの支払い状況も審査の対象となります。
滞納などに注意するだけでなく、
口座引き落としにすることで支払い状況を客観的に示し、
「お金にキッチリしている人」という印象を与えることが重要です。
なお、一般的には、自己資金の2倍から3倍が
妥当な融資額といわれています。
「販路が見えている」とは、いかに堅い販売先を確保できているかです。
前職の人脈から、売上額を試算するのも大事ですが、
実際には、見込み通りの取引につながらないことも多いように感じます。
それに対して、前職の社長が独立を応援してくれており、
受注内容を具体的に示すことができる場合は
高い確率で売上が見込めます。
いかに、前職の社長やキーマンと良好な関係を築いており、
円満退社をできているかが重要になります。
最後は、やはり、堅実な事業計画書が決め手となります。
事業計画書は、起業後も大きな指針となるため、
しっかり練る必要があります。
講座以外でも日々ご相談をお受けしておりますので、
お気軽にお声がけください。
経営相談室 スタッフコンサルタント 岡島 が担当しました。
▼岡島 卓也( オカジマ タクヤ )のプロフィールはこちらからご覧いただけます。
→ 岡島 卓也( オカジマ タクヤ )のプロフィール
(2017年7月26日公開)
この記事に関連する大阪産業創造館のコンテンツ