第555回 創業準備に必要なこと|経営相談室のなかのひと|大阪の中小企業支援機関。 大阪産業創造館(サンソウカン)

中小企業の経営者・起業家の皆様を支援する機関。大阪産業創造館(サンソウカン)

創業準備に必要なこと

  • 動機・理念・ビジョンを明確にする
  • ビジネスプランを考える
  • 創業相談の窓口を活用する

動機・理念・ビジョンを明確にする

10月に入り「○○の秋」という言葉が聞こえるようになりましたが、皆さまはどのような秋を楽しみにしていますか。海釣りが大好きな私は、「海釣りの秋」を満喫したいと思っています。

創業相談をお待ちしています!!

創業相談をお待ちしています!!

さて、経営相談室では毎日のように創業相談を受けていますが、今回は創業の際に大事にするべきこと、考えてほしいことなどをお伝えします。

1. 動機 :なぜ、やるのか?
動機は、そもそもなぜ事業を始めようと思ったのかというきっかけや理由になりますが、自分のモチベーションを維持したり、困難な時に自分の支えになったりするとても大切なものです。また、ビジネスではお客様やパートナーなど様々な人と関わりますので、それらの人からの協力を得るためにも、動機を明確にして言語化しておくと良いですね。

2. 理念 :何を大事にしてどう行動するか?
理念は、「ミッション(使命)」や「バリュー(行動指針)」とも呼ばれることもありますが、事業を通じてお客様や社会に何を提供し、どのように貢献するのかを定義します。

3. ビジョン :どこへ向かうのか?
ビジョンは、理念に基づいて事業を続けた結果、実現したい未来の姿や、会社が到達したい目標を描いたものです。このビジョンを見たときに、経営者や従業員がワクワクするような表現にすると良いと思います。
ビジネスを進めていくとさまざまな苦労があり、悩むこともあります。そのような時に立ち返ることができる自分の軸・原点を創業時にしっかりと固めておくことがとても重要となります。

ビジネスプランを考える

ビジネスプランは、事業の成功確率を高めるための設計図です。まず事業概要として誰をターゲットに設定して、どのような商品やサービスを展開するのかを明確にします。

ターゲットを設定する時には、単に「大人の女性」といった大雑把な設定ではなく、どこに住んでいて、どのような趣味をもち、どのような生活をしている何歳の女性なのかなど、理想の顧客像を明確にします。そして、その理想の顧客に対して、ご自身のどのような強みを活かせるのかをしっかり分析します。その強みに他にはない独自性があれば差別化の要因になるので、勝ち筋が見えてきます。
ビジネスプランを考える時にあれこれ悩むことが多くありますが、悩んだ時はお客様の立場になって考えることが大切になります。

創業相談の窓口を活用する

創業をお考えの人は、上記のビジネスプランをはじめ、資金調達、法人設立、税金面、雇用など様々な課題が出てきますが、一人で考えたり、インターネットから情報を取ったりするだけでは課題を解決することは難しいものです。そのため、各自治体や商工会議所などの支援機関で創業に関する相談ができることもありますが、経営相談室でも創業相談を受け付けています。

また、現在は会社員をしているなどの理由により、平日の日中に創業相談の時間を取りづらいという人にむけて、経営相談室では、「秋の創業相談WEEK」を開催します。「秋の創業相談WEEK」は、11月17日(月)~21日(金)に開催し、期間中は毎日18時~21時までの夜間相談が可能になります。
担当するコンサルタントは全員が中小企業診断士の資格を持っており、創業相談の経験も豊富です。そのようなコンサルタントに相談をすることで思わぬ収穫を得られることもありますので、創業相談について悩んでおられる方はぜひお気軽にお申込みください。「秋の創業相談WEEK」のページは下記をご参照ください。創業をお考えの皆さまにお会いできる機会を楽しみしております。

【夜間相談】秋の創業相談WEEKのお申込みはこちら

「経営相談室 スタッフコンサルタント 太田が担当しました

※「秋の創業相談WEEK(※1)」

▼太田 信之(おおた のぶゆき)へのご相談(面談)

(2025年10月8日公開)

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大阪産業創造館 経営相談室

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(9:00~17:30※土日祝除く)