最近、何人かの経営者から、心身の不調に伴う今後の経営についての相談を受けました。
ある経営者は結構な金額を新規事業に投資したのですが、思ったような結果が出なかったため、完全に心が折れてしまい、仕事が手につかない状況でした。
相談できる人を見つけておきましょう!
周りの人たちに相談しても、本人の意向とは違う前向きなアドバイスばかりで、本人としてはどうしていいかわからない状態でした。
また、ある高齢の経営者は健康診断でひっかかり、精密検査をしたところ、今まで通り事業を切り盛りすることが難しい状況になりました。
高齢になると、突然体調が崩れたり、急激に判断力が低下したりすることはよくありますし、高齢でなくてもそうしたことは誰にでも起こる可能性があるものです。
その経営者は「まだまだ仕事をやりたい」という気持ちがあるにもかかわらず、奥様からは「もうやめたら」と言われ、今後事業をどうしようか、と思案していました。
このように、心身が不調をきたしたとき、自分ひとりではなかなか冷静な判断ができないものです。
心身そのものの不調については医者などの専門家に相談しますが、それと同様に、経営についても適切なアドバイスをくれそうな人に相談した方がよいと思います。
先ほどの事例でもあるように、経営者の周囲の人が、経営者が納得するような説明と共に、適切なアドバイスができるか、というとなかなか難しいのが実態です。
したがって、経営について適切なアドバイスをくれそうな人を事前に見つけておくことが重要です。
もしそういう人がいないのであれば、私たちのような公的機関の経営相談を利用するのも一つの方法です。国家資格などを有する専門家が、第三者としてアドバイスしてくれます。
中小企業の経営者は問題をひとりで抱え込みがちですが、何か困ったことがあれば、経営相談室をお気軽にご利用頂ければ幸甚です。
経営相談室 スタッフコンサルタント 泉 が担当しました。
泉 仁史(いずみ ひとし)のプロフィールはこちらからご覧いただけます。
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(2022年7月6日公開)
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