第164回 飲食店のSNS活用|経営相談室のなかのひと|大阪の中小企業支援機関。 大阪産業創造館(サンソウカン)

中小企業の経営者・起業家の皆様を支援する機関。大阪産業創造館(サンソウカン)

なかのひと
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飲食店のSNS活用

  • やり方の前に、まずあり方
  • どのような情報を配信するか
  • 効果の記録と検証が必要です

やり方の前に、まずあり方

SNSをうまく活用すれば、費用をほとんどかけずに効果的なプロモーションをすることができることもあり、個人事業主の方から大企業まで、規模の大小を問わずSNSが活用されています。

目標設定、実行、検証です目標設定、実行、検証です

ですが、何を発信すれば良いのか分からない、活用しているけど効果が感じられないという方も多いのではないでしょうか。

効果的にSNSを活用するためにはどういうやり方をすれば良いのかの前に、まずどうありたいのか…つまり目標の設定が必要です

例えば、「平日のランチタイムとディナータイムそれぞれの売上高を1万円ずつ増やしたい」「土日の客数を10%アップさせたい」「こだわりの店として認知されたい」というようなことです。
目標は売上高のような定量的なもの、自店に対する顧客のイメージのような定性的なもののどちらでも結構ですが、定性的な目標の場合は何をもって達成とするのかの指標が必要になります。

設定された目標を達成するために「誰に」「何を」「いつ」発信するかということになります。

どのような情報を配信するか

SNSの特長として、タイムリーさと拡散性が挙げられます。
それらを生かした情報発信をすると、効果も出やすくなります。
以下は配信する情報の例です。

【例①】
ランチタイムとディナータイムを比較すると、ランチタイムは客単価を上げるのが難しいこともあります。
2人以上で来店されたらおまけをつけるなどして複数での来店を促すなど、客単価を上げるための訴求より客数を増やすための訴求を行います。

【例②】
雨天の日には顧客が減少することも少なくないでしょう。
そういった時には、雨天キャンペーンとして普段はない特典を付与するなどして、来店誘致を行います。

【例③】
飲食店で提供している料理に使用している素材や商品の情報提供も有用な手段です。
こだわりの素材の情報を発信することで信頼感の向上を図る、メニューやアルコール銘柄のうんちくを発信することで情報の拡散を促し、認知度の向上を図るといったことです。

発信する情報は、誘致したい対象によっても変わります。
女性を誘致したいのであれば、おかわり自由というような量の訴求よりもヘルシーさを訴求する方が良いでしょう。

情報発信のタイミングによって来客の傾向は変わります。
例えば、ランチタイムに来店誘致をしたいのなら、午後3時では遅いですよね。
いつのタイミングが良いかは、提供している料理や顧客層によっても変わりますので、色々試してみてください。

効果の記録と検証が必要です

SNSで情報を発信したら、効果の測定も必要です。
発信する内容や情報発信のタイミングによって、来店する顧客数や客単価がどのように変わるかを記録することをお勧めします。
特に各種表計算ソフトで管理をすると、グラフにしてビジュアル的に確認することが容易です。

実行と検証を繰り返すことで、売上アップのノウハウが貯まっていきます。
そうやって得たノウハウは真似のできない独自の武器になりますので、是非ともやってみてください。

経営相談室 スタッフコンサルタント 待谷 が担当しました。

(2017年12月6日公開)

大阪産業創造館 経営相談室

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