数年前に会社を辞め、海外で見つけた食品を日本で販売するために起業した方のお話です。
創業時から継続的に相談に乗っているのですが、その方から話を伺うたびに、新たな人脈を広げて拡販につなげていることに感心してしまいます。
前職とは全くの異業種で起業したため、最初は友人・知人をたよりに営業・販売を開始しました。
そのうち紹介で商店街の通路脇で販売したり、小さなイベントに出たりするようになりました。商品の魅力を一生懸命伝えているうちに、セールストーク・接客・ディスプレイが磨かれ、売上が伸びていきました。
徐々に大きなイベントに出れるようになり、来ていた百貨店の人から声がかかって百貨店の催事に出るようになりました。
そうすると、そこでも声をかけられ、その商品の価値がわかる趣味・嗜好の人たちが集まるコミュニティで催しを行う機会を持ったりするようになっていきました。
つまり、現在の販路や顧客は、創業時にイメージしていたものとは違う方向に広がったり、深まったりしているのです。
起業の際に「ターゲット顧客を明確にしましょう」とよく言われます。
ターゲット顧客について考えることは大切ですが、実際に販売・営業をしないとターゲット顧客が具体的に見えてこないことがよくあります。また、具体的に動いてみることで思いもよらない出会いもあります。
新規顧客・販路の拡大には、積極的に人と出会い、縁をつないでいくことが大切なのです。
経営相談室 スタッフコンサルタント 泉 が担当しました。
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(2019年10月16日公開)
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