中小企業の経営者・起業家の皆様を支援する機関。大阪産業創造館(サンソウカン)
大阪産業創造館では創業者向けに様々な企画を行っています。
その一つに起業支援スペース「立志庵」があります。
平成13年度より開設され、平成28年度で16年度目を迎えることとなりました。
毎年、10名前後の卒業生を排出し続けており、平成28年3月末段階で卒業生は約500名を超えるまでになりました。
ご利用いただいた卒業生には、時折アンケートに回答を頂いております。
アンケートでは、調査できた卒業生の創業状態について聞いています。
今回のアンケート結果では、大阪市内の創業者が51%、大阪市外の創業者が27%、未創業が5%、廃業・休業が12%、不明・その他が5%という結果となりました。
ご利用いただいた卒業生全体の8割近い方が無事に創業して現在も事業を営んでいることが分かりました。
また、利用時期別により細かくみていくと、最も古い卒業生は平成13年度の利用者であり、7割以上の方が今も事業を営んでいることが分かりました。
企業の生存年数は創業してからの時間経過とともに低下していきます。
平成23年の中小企業白書では、「10年後には約3割の企業が、20年後には約5割の企業が退出」しているとしています。
平成13年から今日までの我が国の経済環境は、2008年までが実感なき好景気といわれデフレ環境でした。
その後は、リーマンショック、東日本大震災があり、為替相場も大きく変動しました。
結果として、立志庵開設当時に卒業し15年程度事業を営んでいる7割の卒業生は、そうした環境下でも堅実な経営を重ねてきました。
継続的に事業を営むことを考えるのであれば立志庵を利用してみるのもよいかもしれません。
経営相談室 スタッフコンサルタント 服部が担当しました。
▼服部 繁一( ハットリ シゲカズ )のプロフィールはこちらからご覧いただけます。
→ 服部 繁一( ハットリ シゲカズ )のプロフィール
(2017年5月10日公開)
この記事に関連する大阪産業創造館のコンテンツ
産創館のサービスを探す
Copyright OSAKA BUSINESS DEVELOPMENT AGENCY rights reserved.