皆さん、こんにちは、経営相談室の待谷です。
当館はOsaka Metroの堺筋本町駅が最寄り駅になりますが、駅の出口で時々チラシを配布している人を見かけます。
通りすがりの人の内、どれだけの人が受け取っているでしょうか?
また、チラシを受け取った人の内、どれぐらいの人が内容をちゃんと読むでしょうか?
それに対して、名刺は受け取ってもらえるだけでなく、内容も見てもらえて、大抵の場合は保管までしてもらえます。
名刺に宣伝につながるような内容を盛り込めば、高い訴求効果が得られます。
さて、普段ご使用されている名刺にはどのような情報が掲載されているでしょうか?
社名・屋号、肩書き、名前、連絡先は必須の情報として、どなたも名刺に掲載されているかと思います。
ですが、それだけでは貴社のこと、サービス内容、どういった点でお客様のお役に立てるかといった、相手に本当に伝えたいことまでは伝わりません。
例えば、裏面に事業内容などの情報を記載することが可能です。
名刺を渡された際に、掲載している内容に興味を持って質問をしていただければ、相手からの質問に答えるという形で自然に営業ができます。
つまり名刺とは、工夫次第で受け取って頂いた上に、営業まで行える可能性を持ったプロモーションツールにもなりうるといえるのではないでしょうか。
一般的な名刺のサイズは91×55mmです。
2つ折りの名刺にするなどして面積を増やすことは可能ですが、どちらにしてもスペースは限られています。
限られたスペースに小さい文字でびっしり書いていると、読みづらくて敬遠される可能性が高まります。
したがって、記載する内容はきちんと精査する必要があります。
また、単純に情報の羅列では相手に興味を持ってもらえません。
したがって、相手が興味を持って質問したくなるようなことを記載する必要があります。
例えば、成功率や満足度などの実績を具体的な数字で記載すると、相手も興味を持って質問してくれそうということは想像していただけるのではないでしょうか。
なお、渡す相手によって訴求したいことを変えたい場合もあるかと思います。
1枚の名刺で済まそうと、たくさんの情報を記載すると読みづらくなるのは前述した通りです。
名刺を複数種類用意して、相手によって使い分けるという手法で対応できます。
業種業態や立場によって、相手に与えたいイメージも変わり、それに伴って記載内容やデザインも異なるはずです。
・デザイナーの方と金融機関の方
・起業したてのルーキーと業界の重鎮
・社長と従業員
それぞれ比較していただくとイメージしていただけるかと思います。
デザインにまでなかなか費用をかけられないとしても、紙の種類や厚さを変えると印象もガラッと変わります。
紙の見本を無料でもらえる印刷業者もありますので、見本を取り寄せてみて、手触りや厚みを色々試してみても良いのではないでしょうか。
一般的な商習慣において、名刺は必須のツールです。
しかし、ただの商習慣で終わってしまっていたら、せっかくの機会をみすみす逃していることになり、非常にもったいないと言えます。
名刺を必ず受け取って頂けるプロモーションツールであると捉えると、名刺を工夫する余地があると思いませんか?
経営相談室 スタッフコンサルタント 待谷 が担当しました。
(2018年4月25日公開)
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