第163回 1人でできることの限界|経営相談室のなかのひと|大阪の中小企業支援機関。 大阪産業創造館(サンソウカン)

中小企業の経営者・起業家の皆様を支援する機関。大阪産業創造館(サンソウカン)

なかのひと
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1人でできることの限界

  • 強みを活かしたビジネスの課題
  • 暗黙知(カンや経験)を見える化する
  • 柔軟な発想で体制を整える

強みを活かしたビジネスの課題

みなさん、こんにちは。大阪産業創造館 経営相談室の岡島です。

次のステップにすすむために

起業するときに、自分の強みを活かした事業を行うことは
重要なポイントです。

知識、経験、技術、人脈を駆使して構築したビジネスモデルは
競争優位性も高く、簡単に真似はできません。

但し、こうした「自分だけができる」というビジネスモデルは
ご自身が対応できる時間が限られるため、
事業拡大の段階になると、人材育成の問題に直面します。

「カンや経験でできてしまう」ため
汎用性や再現性に欠けてしまい、
人材育成が困難になるというジレンマがあるのです。

暗黙知(カンや経験)を見える化する

そこで、取り組むべきことをまとめてみました。

暗黙知(カンや経験)を見える化する
育成する体制を整える

最初に取り組むことは、経営者の頭の中にある暗黙知を
文章にして書き出し、マニュアル化する
ことです。

できれば、客観的にアドバイスや質問ができる第三者を交えて
アウトプットすることをおすすめします。
第三者は、社長の頭の中を可視化するために
適切な質問ができる人
がベストです。

なぜなら、その人にとっては「当たり前」であり
無意識に行っていることが、
他者には大きな気づきとなり、スキルアップの一助となるからです。

様々なパターンを想定して、「こういう場面ではこう対応する」という
行動だけでなく、なぜそうするのかの理由もあると説得力が高まります。

 

柔軟な発想で体制を整える

次に、育成する体制についてです。

人材を雇用して、
研修を通して育成するという形だけに囚われる必要はありません。

例えば、そのノウハウを得て収入を得たい方に向けて
有料で認定資格制度を実施するのも事業展開の一つの策です。

認定資格を取得された方に、お仕事を再委託して
マージンを得るというビジネスモデルも考えられます。

柔軟な発想でノウハウを拡散することを考えてください。
ただし、ノウハウを広めることで、優位性が失われるリスクを伴います。

こうしたトレードオフの観点も踏まえて、
事業拡大にベストな方法を一緒に考えますので、
お気軽にご相談ください。

経営相談室 スタッフコンサルタント 岡島 が担当しました。

▼岡島 卓也( オカジマ タクヤ )のプロフィールはこちらからご覧いただけます。
→ 岡島 卓也( オカジマ タクヤ )のプロフィール

(2017年11月29日公開)

大阪産業創造館 経営相談室

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