中小企業の経営者・起業家の皆様を支援する機関。大阪産業創造館(サンソウカン)
バブルからその崩壊の時期、日本の音楽界を席巻したプロデューサーの引退発表。
僕が気になったのは、氏が会見で奥様の病状に触れ、その表情が疲れ切っていたように見えたことです。
企業経営の観点からこの事象を見た時、今回の引退は介護離職と言えるのではないか、と感じました。
僕も父が亡くなるときに感じましたが、寝たきりの状態が続き、通院だけでなく、食事、排泄等のお世話は、介護のプロに助けてもらわないと、とてもできない。介護職に従事されている方からも、「おむつの取替なんかは、自分の親ではないからできること。」とお聞きしたことがあります。
これほどさように、介護の実態は過酷で強い人間ばかりじゃない。人間の弱さを直視し、その上で働きやすい職場環境を構築する、という意思を持つことが企業倫理ではないか。
松下幸之助さんが松下電器産業(現パナソニック)の業績が悪化した際、解雇の提案をした人事幹部に対して「解雇はしません。みんな家族やないか。」と病床でおっしゃったそうです。その言葉で社員が一念発起したとか。
しかし、自社単独で介護離職の問題を解決することは現実的ではないでしょう。厚生労働省もいろいろな施策を打ち出しています。活用しましょう。
わかりにくい点も多々あると思うので、当館の無料面談もご利用ください。
厚生労働省HP:http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000112622.html
面談:https://www.sansokan.jp/akinai/consult/ からキーワード検索で。
経営相談室 スタッフコンサルタント 森 が担当しました。
(2018年1月31日公開)
この記事に関連する大阪産業創造館のコンテンツ
産創館のサービスを探す
Copyright OSAKA BUSINESS DEVELOPMENT AGENCY rights reserved.