第359回 創業融資を成功させる事業計画書作成のポイント➄|経営相談室のなかのひと|大阪の中小企業支援機関。 大阪産業創造館(サンソウカン)

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創業融資を成功させる事業計画書作成のポイント➄

  • 資金計画書とは
  • 損益計画書とは
  • 資金繰り表とは

資金計画書とは

みなさん、こんにちは。
大阪産業創造館 経営相談室の岡島です。

前回に続き、事業計画書作成のポイントをお伝えさせて頂きます。
https://www.sansokan.jp/eveoubo/KJ2017_jigyoukeikaku.xls
※こちらからダウンロードできます。

楽観的な数値計画には注意を

楽観的な数値計画には注意を

今回は、数値計画についての記載ポイントです。

数値計画の最初のページが、資金計画書です。

資金計画書とは、事業の全体像を数値で示した表で、一般的に、左側に資金の使い方を記載して、右側にその資金の調達方法を記載します。
ポイントは、左側と右側の合計額は一致するということです。

資金の使い方は大きく「設備資金」と「運転資金」に分類します。

設備といっても、物件の保証金や会社設立費用なども含んでおり、初期にかかる費用を記載します。

運転資金とは、赤字の吸収や仕入、更には売掛の立て替え分など、事業を運営するにあたり必要な資金のことです。

必要な資金が自己資金だけで賄えない時は、自己資金の2倍から3倍以内の借入額に抑えることがポイントです。


損益計画書とは

次に月別の損益計画を作成します。

ここでポイントとなるのは、売上げの内訳を分解して、根拠をどれだけ示すことができるかです。

利益からの逆算した数値だけではなく、根拠をもとに積み上げた数値で、現実的な損益を試算してください。


資金繰り表とは

最後に資金繰り表を作成します。

資金繰り表とは、キャッシュの出入りだけに着目した表で、損益計画をもとに毎月の現金残高を予測します。

作成した資金繰り表で、現金残高がマイナスになるタイミングが予測できれば、資金調達の額や時期を把握できます。

キャッシュが無くなると、正常な事業運営が困難になるため、資金繰り表でキャッシュの動きを掴むことは重要なポイントです。

以上、5回を通じて事業計画書作成のポイントをお伝えしてきました。

事業計画書の作成に取り組みたいという方は、気軽にご相談ください。

経営相談室 スタッフコンサルタント 岡島 が担当しました。

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岡島 卓也(おかじま たくや)のプロフィールはこちらからご覧いただけます。
→ 岡島 卓也(おかじま たくや)のプロフィール

(2021年11月10日公開)

大阪産業創造館 経営相談室

06-6264-9820
(9:00~17:30※土日祝除く)