このブログを平成27年5月26日に書いています。野球好きの方はよくご存知ですが、毎年この時期には、社会人野球大会の最高峰、都市対抗野球の地方予選が始まります。
昨年、テレビドラマで放送された「ルーズベルトゲーム」も、この都市対抗野球が題材でした。往年のヒットドラマ「白い巨塔」や「半沢直樹」でメインキャストだった唐沢寿明、江口洋介、香川照之らが味のある演技をしてましたね。
企業チームが地方予選を戦い、本戦(東京ドーム)に進みます。試合では、企業名よりも都市名が使われます。日本生命 対 JX-ENEOSなら大阪市 対 横浜市のように。地域密着で、これも人気の理由です。
東日本大震災が発生した2011年は、京セラドームで本戦が行われました。試合はトーナメント方式です。一回戦でしたが、門真市 対 浜松市=パナソニック 対 ヤマハの試合を見に行きました。
午後六時過ぎにドームに行き外野席でのんびりビールを飲んでいると、パナソニックの社員の方が、わんさかわんさか集まって、あっと言う間に観客席の半分を埋め尽くしました。
試合が始まると応援合戦がすごい。この応援も都市対抗野球の名物です。応援練習もみっちりやります。忙しいのに、それに仕事が終わって疲れているにも関わらず。
ブラスバンド、チアリーディング、得点するとテーマソングに合わせて応援団が踊り、七回が終了すると社員全員が社歌を歌う。まさに、社員の心は一つです。
社員全員の気持ちが一つになる。社員だけでなく、地域の連帯感も醸成されます。都市対抗には補強選手という制度があって、地方予選を戦ったライバルチームから選手が加わるシステムです。地域一丸となって優勝を目指します。「がんばれ大阪市!」とかね。
強い会社組織。これも「共通の目的」が基本です。
「優勝しよう!」=「顧客から信頼される企業になろう!」。「東京ドームに行くために必死で練習しよう!」=「顧客の要求にこたえるために汗をかいて知恵を絞ろう!」。「勝った!よっしゃ―!」「泣くな、よう頑張った!」
目的を共有し、思いを伝えて、感謝する。野球も経営も感動を生むと思います。
経営相談室 スタッフコンサルタント 森が担当しました。
(2015年6月3日公開)
この記事に関連する大阪産業創造館のコンテンツ