先日ようやく確定申告を終えました。毎年のことながら、この時期は次のような作業をします。
このような作業は慣れればどうということはないのですが(面倒ではありますが)、これから創業される方の中には、事業そのものよりも税務の方がわからないので不安に感じている方も多いのではないかと思います。
参考になるかどうかわかりませんが、私が個人事業を開業したときのことをお話しします。
私が個人事業の開業届を税務署に出したとき、記帳指導の希望票も合わせて提出しました。
記帳指導とは、帳簿のつけ方や決算・確定申告の手続などについて、税理士が無料でアドバイスをしてくれる制度です。詳しくは次の国税庁のHPをご覧ください。
→ https://www.nta.go.jp/about/organization/osaka/topics/shotokuzei/kicho.htm
希望票提出後しばらくして税理士から連絡があり、4~5回にわたって当方事務所まで来てもらい、次のような指導を受けました。
正直なところ、税務署から届く書類には提出書類の作成方法などが詳しく記載されているのですが、どこが自分に関係するのか、ポイントは何かよくわからなかったので、税理士に教えてもらえて非常に助かりました。
1度自分でやってみると、基本的には毎年同じことをすればよいので、個人事業で開業する場合は記帳指導を活用することで、経理や税務の悩みがかなり解消されるのではないかと思います。
事業者の方の経営相談を受けていると、経理があまり得意でない方がけっこういらっしゃいます。
創業当初から税理士に税務申告をお願いする方もいらっしゃいますが、経理や税務の知識を学ぶために記帳指導を利用して一度は税務申告を自分でやってみるのも一つの選択肢であると思います。
なお、個人事業ではなく、株式会社などの法人で開業した場合は記帳指導制度はありませんので、ご注意ください。
経営相談室 スタッフコンサルタント 泉仁史が担当しました。
▼泉 仁史( イズミ ヒトシ )のプロフィールはこちらからご覧いただけます。
→ 泉 仁史( イズミ ヒトシ )のプロフィール
(2017年3月22日公開)
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