第371回 商品の良し悪しは購入者が決めること|経営相談室のなかのひと|大阪の中小企業支援機関。 大阪産業創造館(サンソウカン)

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なかのひと
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商品の良し悪しは購入者が決めること

  • 購入予定でない商品をチェックする意味
  • 商品の使用方法は購入者が決める
  • 商品がヒットするか否かの鍵は消費者にある

購入予定でない商品をチェックする意味

皆さんこんにちは。スタッフコンサルタントの田口光春です。

私は頻繁ではありませんが、夫婦で買い物に行くことがあります。その時いつも、「もう少しチャチャッとしてくれないかな」という不満を感じていました。私のパートナーの行動は、その日に買うものをメモしておきながら、そのほかの品物も入念にチェックするので、かなりの時間がかかっているのです。

主婦の買い物行動には深い意味がある

主婦の買い物行動には深い意味がある

私はといえば、20年ほど前に単身赴任をしていました。その際は食料品を始め生活用品などの買い物は必須でしたが、時間短縮のため事前に買うものをメモしておき、それを調達したら買い物は終わりで、予定外のものには目もくれずかなりの短時間で済ませていました。

先日もパートナーののんびりと品定めしながら買い物することに付き合っていました。ところがその時ある事に気が付きました。
決して必要ではないものと思われるものをチェックすることが、以前このブログの第331回で「経営変化・変異の糸口を見つけるには」と題して取り上げた書店での行動と同じであることに。

商品の使用方法は購入者が決める

そこでイライラする気持ちを抑え、彼女の行動を無視して、私は私で陳列されているものを品定めすることにしたのです。

すると、ある光景が浮かんできました。
それはテレビでよく紹介されるお片付けプロが使うアイテムのこと、提供するメーカーの意図した使い方と違った、驚きの利用がなされているシーンでした。

こうした製作者が意図しない、驚きの使用方法を生み出している多くが女性ではないでしょうか。多くの商品が陳列されている店舗で、ある意味無目的に商品を眺めているときに、日ごろ何気に気になっていることに利用することを思いつかれるのでしょう。

私のように店舗に入る前に入手するものを決めて、それ以外は目に入らないといった買い物スタンスでは驚きの使用法などは思いつくはずがありません。

商品がヒットするか否かの鍵は消費者にある

ヒット商品はえてして製作者の意図しない使われ方を、消費者が発案したところから生まれています。

製作者がこうした使用が求められているはずだ、と思い込んで作っても実はそこにはニーズがないことが往々にしてあるのです。消費者のニーズから生まれた商品こそが必要とされるものです。

最近のCMでの一場面の「おいしいとか言っちゃダメよね、自分で。人様が決めることですよ」とか「好評かどうかを決めるのは我々ではない。お客様だ!」はまさに言い当てていると思います。

特にBtoCの商品は消費者目線で拾い上げる仕組みを構築できれば、ヒット商品に出会う確率が高くなるでしょう。

人生古希を前にして大いに反省です。今までのパートナーの買い物への付き合い方が間違がっていたことに。これからはパートナーに付き合う買い物ではイライラせず、私は私なりに商品の山を眺めながら、何か新しい思いが湧いてくることを期待して、店内での時間を楽しみたいと思います。

経営相談室 スタッフコンサルタント 田口 が担当しました。

田口 光春(たぐち みつはる)のプロフィールはこちらからご覧いただけます。
→ 田口 光春(たぐち みつはる)のプロフィール

(2022年2月9日公開)

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