ワールドカップがいよいよ開幕しました。ザックジャパンの活躍を期待するとともに、少年サッカーでレフリーをしてきたものとして、開幕戦の審判を初めて務める西村主審トリオにとても期待していました。結果は期待通りというのが私の意見です。
その中でブラジルにPK(ペナルティ・キック)を与えた判定は世界中に物議を醸しだしています。レベルは違いますが、私は西村主審の判定を尊重、支持します。もちろんレベル、地域、リーグにそれぞれ判定基準があることを承知の上で。
翻って経営という場にいると、経営者は絶えずなにがしかの判定・判断をしなければならないことは、日常茶判事です。サッカーのレフリーは今回の場面のようなグレーのプレイには判定をしない、という選択肢もあります。
しかし経営の場においては、たとえグレーの場面であってもなにがしかの判断しなければならないのです。往年の経営コンサルタント(自称は「社長コンサルタント」)の一倉定(いちくら さだむ)氏が下記の名言を残しています。
・決断力のない社長は、ほかにどんな資質を持とうと、才能があろうと、それだけで失格である。
・優柔不断は誤った決定よりなお悪い。
と。そうです。判断・決定しないことが一番いけないことです。
まずは決断し実行する。もしその判断・決断が間違いであると気が付いたら、速やかに方向転換をしたらよいのです。朝令暮改を恐れないことです。
西村主審のホイッスルを吹き、PKを与えた後の姿にほれ込みました。自信を持って判定し、選手の異議に対しても毅然と対応していた姿に。経営者もたとえ迷った判断であっても、一度決断を下したら毅然とそれに立ち向かいましょう。
経営相談室 スタッフコンサルタント 田口が担当しました。
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(2014年6月23日公開)
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