第343回 創業融資を成功させる事業計画書作成のポイント③|経営相談室のなかのひと|大阪の中小企業支援機関。 大阪産業創造館(サンソウカン)

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創業融資を成功させる事業計画書作成のポイント③

  • マーケティング戦略とは
  • 商圏の市場規模・成長性及び競合性の記載ポイント
  • 顧客ターゲット及びニーズの記載ポイント

マーケティング戦略とは

みなさん、こんにちは。
大阪産業創造館 経営相談室の岡島です。

前回に続き、事業計画書作成のポイントをお伝えさせて頂きます。
https://www.sansokan.jp/eveoubo/KJ2017_jigyoukeikaku.xls
※こちらからダウンロードできます。

事業計画書作成のポイントは?

事業計画書作成のポイントは?

今回は、マーケティング戦略を作成する際の記載のポイントについてです。

はじめに、マーケティング戦略の定義について確認しておきたいと思います。

定義については、
アメリカ・マーケティング協会や
日本マーケティング協会、
フィリップ・コトラー氏など
様々な定義が発表されています。

その中でも、私が一番イメージしやすかったのが、こちらです。
「消費者の求めている商品・サービスを調査し、供給する商品や販売活動の方法などを決定することで、生産者から消費者への流通を円滑にする活動。」
※三省堂大辞林より

一言でいうと、「売る仕組み」ということになります。
このマーケティングの全体像を踏まえて、記載を進めてください。

商圏の市場規模・成長性及び競合性の記載ポイント

この項目を記載する時のポイントは、定量的な情報を収集し分析することです。

情報収集の切り口には、マクロ環境と、ミクロ環境があり、マクロ環境の情報とは、次の4つの視点となります。
・政治・法律的要因
・経済的要因
・社会的要因
・技術的要因

但し、創業時の計画書では、マクロ環境の情報よりも業界動向などの、ミクロ環境の情報が重要です。

顧客動向、競合動向、商圏情報、対象者数など、市場の規模があり今後も成長が期待できることをアピールしてください。

また、競合性では、ポジショニングマップにより、独自性や優位性を示してください。

横軸と縦軸に、自社の「ウリ」を2つ設定して、競合とのポジショニングを明確にします。

競合と比較して、相対的に優位なポジションを検討ください。

顧客ターゲット及びニーズの記載ポイント

次に、顧客ターゲット及びニーズの記載ポイントです。

一般的に、30代女性など、年代と性別で設定することが多いですが、これだけでは抽象的すぎてターゲットがイメージできません。

どういう価値観で、どのようなライフスタイルでどのような利用シーンなのか、イメージが浮かぶくらいに具体化することがポイントです。

そのため、理想の顧客人物像として、年齢から家族構成、更には職業や趣味などの細部まで仮定するのも1つです。

次回は、引き続き、マーケティングの4Pについて記載ポイントをお伝えします。

経営相談室 スタッフコンサルタント 岡島 が担当しました。

岡島 卓也(おかじま たくや)のプロフィールはこちらからご覧いただけます。
→ 岡島 卓也(おかじま たくや)のプロフィール

(2021年7月14日公開)

大阪産業創造館 経営相談室

06-6264-9820
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