みなさん、こんにちは。
大阪産業創造館 経営相談室の岡島です。
前回に続き、事業計画書作成のポイントをお伝えさせて頂きます。
https://www.sansokan.jp/eveoubo/KJ2017_jigyoukeikaku.xls
※こちらからダウンロードできます。
事業計画書作成のポイントは?
今回は、マーケティング戦略を作成する際の記載のポイントについてです。
はじめに、マーケティング戦略の定義について確認しておきたいと思います。
定義については、
アメリカ・マーケティング協会や
日本マーケティング協会、
フィリップ・コトラー氏など
様々な定義が発表されています。
その中でも、私が一番イメージしやすかったのが、こちらです。
「消費者の求めている商品・サービスを調査し、供給する商品や販売活動の方法などを決定することで、生産者から消費者への流通を円滑にする活動。」
※三省堂大辞林より
一言でいうと、「売る仕組み」ということになります。
このマーケティングの全体像を踏まえて、記載を進めてください。
この項目を記載する時のポイントは、定量的な情報を収集し分析することです。
情報収集の切り口には、マクロ環境と、ミクロ環境があり、マクロ環境の情報とは、次の4つの視点となります。
・政治・法律的要因
・経済的要因
・社会的要因
・技術的要因
但し、創業時の計画書では、マクロ環境の情報よりも業界動向などの、ミクロ環境の情報が重要です。
顧客動向、競合動向、商圏情報、対象者数など、市場の規模があり今後も成長が期待できることをアピールしてください。
また、競合性では、ポジショニングマップにより、独自性や優位性を示してください。
横軸と縦軸に、自社の「ウリ」を2つ設定して、競合とのポジショニングを明確にします。
競合と比較して、相対的に優位なポジションを検討ください。
次に、顧客ターゲット及びニーズの記載ポイントです。
一般的に、30代女性など、年代と性別で設定することが多いですが、これだけでは抽象的すぎてターゲットがイメージできません。
どういう価値観で、どのようなライフスタイルでどのような利用シーンなのか、イメージが浮かぶくらいに具体化することがポイントです。
そのため、理想の顧客人物像として、年齢から家族構成、更には職業や趣味などの細部まで仮定するのも1つです。
次回は、引き続き、マーケティングの4Pについて記載ポイントをお伝えします。
経営相談室 スタッフコンサルタント 岡島 が担当しました。
岡島 卓也(おかじま たくや)のプロフィールはこちらからご覧いただけます。
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(2021年7月14日公開)
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