新聞に「コロナの影響で今年は廃業・解散が膨らむ」との記事が出ていました。道を歩いていても、飲食店のシャッターに廃業の挨拶が貼っているところがあります。
私が相談に乗っていた方も、拠点を構えてやっていた事業を、コロナで休業せざるを得なくなり、結局、店を閉めることになりました。
今こそSWOT分析をしてみませんか?
今まで人生をかけてやってきた事業をやめるのは、経営者にとって無念の決断だと思うと、残念でなりません。
一方で、コロナを契機に、先行き不透明な事業環境の中で、「何か新しいことにチャレンジしなければ」と考えている経営者も数多くいます。私はそういう経営者には、「まずはSWOT分析をしてみてはどうか」と勧めています。
SWOT分析とは、強み(Strength)・弱み(Weakness)・機会(Opportunity)・脅威(Threat)の頭文字から命名されたフレームワークです。この4つの視点で現状を整理し、次の一手を考えるために使われます。
コロナのような危機的状況で、一人で頭の中だけで考えると、ネガティブなことやお金のことで頭がいっぱいになり、うまく考えがまとまらないものです。強み・弱み・機会・脅威を紙に書き出すことで頭が整理され、何か新しいアイデアが浮かんでくるかもしれません。
ちなみに私が相談に乗っていた方は、店は閉めましたが、WEBを使って身軽な形で事業を開始することになりました。もともとスキルが高く、ファンもいましたので、既に売上も上がっています。
結局、冷静に現状を踏まえ、それに適応する力と元気のある人や企業が生き残っていくのだと、つくづく感じる次第です。
経営相談室 スタッフコンサルタント 泉 が担当しました。
▼泉 仁史( イズミ ヒトシ )のプロフィールはこちらからご覧いただけます。
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(2020年6月17日公開)
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