第388回 ビジネスでは適切な距離感をもって信頼関係を築こう|経営相談室のなかのひと|大阪の中小企業支援機関。 大阪産業創造館(サンソウカン)

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なかのひと
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ビジネスでは適切な距離感をもって信頼関係を築こう

  • 人同士の適切な距離感
  • お客様との距離感
  • 組織メンバーとの距離感

人同士の適切な距離感

この原稿を6月7日に書いています。
6月は梅雨の時期なので雨の日が多い中の仕事は大変ですね。しかし、そんな「うっとうしい」イメージとは別に、「6月に結婚する花嫁は幸せになれる。」ということを意味するジューンブライドという言葉もあります。

人間同士の付き合い方は奥が深い。

人間同士の付き合い方は奥が深い。

私も今まで先輩、友人、後輩等の結婚式に招待していただき、スピーチも結構させていただきました。しかし、私の場合、会場を沸かせようと思って面白い話を試みるのですが、反対にすべって会場を凍り付かせた記憶しかありません。

しかし、ある方のスピーチで非常に印象に残ったものがあります。

ご存知の方も多いと思いますが、「ハリネズミのジレンマ」という話です。ハリネズミが集まってお互いの体温で寒さを防ごうとするのですが、近すぎるとお互いの針が当たって痛い、離れすぎると寒い、近づいては離れることを繰り返して適切な距離感が解ったという内容です。
夫婦生活にも当てはまる、というわけですね。

お客様との距離感

距離感の重要性はお客様との間にもあります。

「お客様には誠心誠意対応する。」これは当然のことですが、年がら年中お客様に御案内メールをする、アポ取りを試みる、等ということではありません。これでは、「年がら年中売りつけられる。」といった悪印象を持たれる恐れもあります。

お買い上げいただいた後、全くフォローをしない、ということは絶対にいけませんが、人間が記憶を保てる時間は21日間などといわれます。2~3週間に一回、お得情報を提供するといった頻度でいいのではないでしょうか。「お客様のことを大切に思っています。」という気持ちを込めて、お客様に役立つ情報を収集・精査し発信してください。

また、モノ・コトが売れるのは、お客様の需要と皆様の供給のタイミングが合った時です。いくらお酒が好きでも、二日酔いで気分が最悪の時に「一杯どうぞ。」といわれても嫌ですからね。B2Cならお客様の記念日等の情報、B2Bなら設備の償却年数等の情報は、日々の営業活動の中で入手しデータ化してください。

組織メンバーとの距離感

最後に、会社や組織内の人間関係について考えてみましょう。

組織の人間関係全体を見渡すと、切り口・視点があまりにも多すぎるので、ここは、業務に関する「報告」に焦点を当てたいと思います。

「クレームが起きそうだ。」等の「悪い」報告程、上司に速やかに伝える。こういう上司と部下の人間関係が大切です。

どんな仕事でもクレームはつきものです。だから、問題の芽が小さいうちに処理する、という人間関係・組織風土が必要です。納期遅れ、品質不良等トラブルは様々ですが、すべてのトラブルは処理が遅くなればなるほど、解決が困難になります。

問題の芽が小さいうちに担当者は上司に報告を上げ、上司が販売先に出向き頭を下げる。そうすることで、販売先に生産調整をしてもらい、本来の納期を後にずらし、再生産や品質改善が可能になる、このようなケースは少なからずあります。

悪い話程組織内でスムーズに伝わる、そのような人間関係を醸成していただきたいと思います。

経営相談室 スタッフコンサルタント 森 が担当しました。

森 啓(もり さとる)のプロフィールはこちらからご覧いただけます。
→ 森 啓(もり さとる)のプロフィール

(2022年6月22日公開)

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