第462回 多様性を活かしたチームづくりとは|経営相談室のなかのひと|大阪の中小企業支援機関。 大阪産業創造館(サンソウカン)

中小企業の経営者・起業家の皆様を支援する機関。大阪産業創造館(サンソウカン)

多様性を活かしたチームづくりとは

  • ラグビー日本代表は多国籍チーム
  • 「目標」、「スローガン」の浸透
  • 多様性を前向きに捉える

ラグビー日本代表は多国籍チーム

みなさん、こんにちは。経営相談室の太田です。急に気温が下がりましたが、体調は大丈夫でしょうか。

多様性を強みにしましょう!!

多様性を強みにしましょう!!

今年は4年に1度の私の大きな楽しみである、ラグビーワールドカップ(以下W杯)が開催されました。惜しくも決勝トーナメント進出はなりませんでしたが、体が大きな世界の強豪と勇敢に戦う姿はとても感動的でした。
ラグビーでは、所属するチームの国籍を持たない選手でもその国の代表になることができるルールがあり、日本代表も外国にルーツを持つ選手が多くいる“多国籍チーム”です。今年のW杯の最終戦でも、外国にルーツを持つ選手が先発メンバーに多数入りましたが、正にチーム一丸となって戦いました。ラグビー日本代表は、このような多様性溢れるメンバーをどのようにして一つのチームにまとめてきたのでしょうか。

「目標」、「スローガン」の浸透

W杯に出場した選手は全員が「目標は優勝」と声を揃えていました。また、チームスローガンは、「『Our Team』『絆』『勇気』『導く』」でした。全員が当事者意識と責任を持ち、自分の役割を果たし続けると自分たちのラグビーをすることができる、という意味が込められています。当然外国籍の選手にもわかるように全て英語でも表現するなど、浸透への工夫がなされています。このような目標やスローガンがチームに浸透していたからこそ、選手が「地獄」、「過去一きつい」と口にしたハードな練習を可能にし、世界と戦えるチームを作ることができたのだと思います。

多様性を前向きに捉える

自分と異なる価値観や考えなどを持つ人が多く集まると意見がまとまらず、つい「面倒だ」、「時間がかかって厄介だ」などと考えてしまいがちです。
しかし、同じような価値観の人が集まっても同じようなアイデアしか生まれないリスクもあります。価値観や考えの違いを新しいことや面白いことが生まれるチャンスと前向きに捉えてはいかがでしょうか。
ラグビー日本代表の試合でも私が「え??」と批判したくなるプレーを選択して、得点を取るシーンがたくさんあり、私の価値観が凝り固まっていることを痛感しました…。

現在の企業経営を取り巻く環境も、グローバル化、世代間ギャップ、外国人雇用など、多様性への対応が求められます。まずは、目標(ビジョン)」や「スローガン(経営理念)」の浸透から取り組んではいかがでしょうか。

経営相談室 スタッフコンサルタント 太田が担当しました。

太田 信之(おおた のぶゆき)のプロフィールはこちらからご覧いただけます。
→ 太田 信之(おおた のぶゆき)のプロフィール

(2023年12月6日公開)

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