みなさん、こんにちは。経営相談室の東です。
酷寒の日々が続いておりますが、体調崩されたりしていませんか?
私はささやかながらマスクで予防の日々です。
さて、今回は「マネジメント」という言葉について考えてみたいと思います。
日常的によく使われている言葉ではありますが、いざ、説明するとなると難しいのではないでしょうか?
調べてみると、「管理」、企業に置き換えていうと「経営管理」といった言葉を目にしますし、さまざまな定義が存在しますが、私は「ある目的を達成するための人の集合体である組織(チーム)を通じて成果を上げる」ことだとお伝えしています。
組織は大きくなればなるほど機能分化し、さらに、与えられた役割を遂行する人と、与えられた役割を遂行しているかを管理する立場の人に分かれます。
組織(チーム)として成果を上げるには、それぞれの立場のメンバーが有機的に関わることが求められるものの、日々の相談をお受けしている現場では、「うちの〇〇長は人に任せることができない」、「自分がやってしまうほうが早いのでつい手を出してしまう」といった声をお聞きします。
その根底には、「人にどう任せたらいいのかわからない」、「目の前の部下を信頼しきれない」といった思いがあるのではないでしょうか?
マネージャーといわれるマネジメントをする立場の人が、自分以外のメンバーの役割とその遂行に必要なポテンシャルを見極め、それをどう組織の成果につなげるのかを認識しているか、がポイントです。
マネジメントを機能させるために、重要なのは次の2つだと考えます。
・組織としての目的とその達成のためにその人に発揮してほしい役割を明確に伝えること
・目的達成に向けて管理をするなかで、本来の業務に集中できる環境を作るために、不安・不満など、「不」が生じないようコミュニケーションをとること
これらを実現させるためには、相手を信じて任せようとする信頼関係の構築と、役割遂行のプロセスにおけるきめ細かな目配せが必要です。
先日、当館で実施している「あきんど塾」という経営者・後継者向けの1年間にわたるプログラムの受講者のお話しを聞くことがありました。
毎週木曜の晩、決まった時間に自分が会社を出ていくことに当初は不安があったものの、思い切って任せてみたら、考えていた以上に現場がしっかり回るようになったとお話しされていました。
わが社はマネジメントが機能していないとお感じの方、まずは、目の前の相手に「何を任せるか」を明確にして、「信用して預ける」ことから始めてみませんか?
経営相談室 スタッフコンサルタント 東 が担当しました。
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(2018年2月7日公開)
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