第56回 国家の再建と事業再生|経営相談室のなかのひと|大阪の中小企業支援機関。 大阪産業創造館(サンソウカン)

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なかのひと
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国家の再建と事業再生

  • 国家も事業も再生のポイントは同じ。
  • 自分でコントロールできることから実行する。
  • 成長は確約されていない。だからチャレンジする。

国家も事業も再生のポイントは同じ。

この原稿を2015年7月8日に書いています。ギリシャが事実上デフォルト(債務不履行)に陥りました。期日に借金を返せませんでした。企業であれば倒産です。

ポピュリズムはダメ

国家でも企業でも再生の道は残されていますが、それは、ステークホルダーに迷惑を掛けることが避けられない、自らが身を切る改革を実行して初めて許されることです。

しかし、ギリシャのリーダーは国民に甘い言葉だけを投げかけ、身を切る改革を拒否しました。大衆迎合政治、ポピュリズムです。誤ったリーダーシップです。

自分でコントロールできることから実行する。

企業では、まず収支のバランスを取ります。入ってくるお金を増やし、出るお金を減らします。それしかありません。

しかし、入ってくるお金を増やすことは売上を増やすこと、競争相手に打ち勝ち、お客様に購入金額を増やしてもらうことです。相手のあることで、100%実現できるとは限りません。

コストカット、これは自分たちの意思だけで実現可能です。もちろん、社員にも苦しみを分かち合ってもらう必要があります。きれいごとでは済まないのです。

収支が均衡すれば返済原資を確保するための手を打つ。フリーキャッシュフロー(営業キャッシュフロー+財務キャッシュフロー)と財務キャッシュアウト(返済)とのバランスをとる。当然、返済条件を緩和してもらう必要はありますが。

成長は確約されていない。だからチャレンジする。

キャッシュフローが均衡すれば、お金が残るようにする。残ったお金を国民(社員)に還元する、インフラ(設備)投資をして、暮らしやすい(働きやすい)国(企業)にする。

そのためには、成長戦略が欠かせません。自らが保有する財産を活かして、収益を増やします。国であればGDPを伸ばす。公共投資だけでなく、民間設備投資、消費が増える施策(税制・年金改革や規制緩和等)を打つ、輸出を増やすような経済外交を展開する、ことです。

企業も同じ。贔屓にしていただいているお客様に新製品を買っていただく、そのための開発投資をする。売筋商品を新しいお客様に買っていただく。そのために営業力強化対策を打つ。製品と顧客の2軸の延長線上に実現可能な成長戦略を描く。

現実を直視し、やるべきことをやる。そうすれば必ず出口が見えてきます。

経営相談室 スタッフコンサルタント 森 啓が担当しました。

(2015年7月15日公開)

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