第184回 マーケティングの5P|経営相談室のなかのひと|大阪の中小企業支援機関。 大阪産業創造館(サンソウカン)

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なかのひと
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マーケティングの5P

  • マーケティングの4P
  • 新たな「1P」の要素
  • 欠かせない顧客視点

マーケティングの4P

みなさん、こんにちは。スタッフコンサルタントの東です。
5月に入り新緑の季節となりました!鮮やかな緑に癒されますね。

買い手の視点を織り込むことがポイント

さて、話は変わって…。
先日新聞を読んでおりますと、「マーケティングの4P」に、「1P」を加えて「5P」で考える必要があるとの記述を見かけました。

マーケティングの4P」とは、マーケティングを考える上で必要な4つの要素の頭文字をとって表現したものです。

  • Product  (商品)
  • Price   (価格)
  • Place   (流通)
  • Promotion (販売促進)

新たな「1P」の要素

その新聞では、新たに「Package(包装)」を加えた5Pで、商品のみならずデザイン性も意識した「包装」を含めて検討する必要があると記載されていました。

調べてみると、5Pの要素には「Package(外装・デザイン)」以外の概念で表現されているケースもあります。

  • People (人)

この「人」をどう定義するかは解釈が様々なようですが、製造・販売に関わる人々、さらに顧客などのステークホルダーを含めて考えるケースもあるようです。

 

欠かせない顧客視点

これらの「P」に関する要素は、マーケティングを考える上で売り手側の視点で検討していくものですが、必要なのは顧客側の視点で、「4C」という考え方があります。

それぞれ「4P」に照らし合わせますと、次のようになります。

  • Product (商品)⇒ Customer value(顧客にとっての価値)
    顧客は商品・サービスを通じてどんな価値を得られるのか?
  • Price  (価格)⇒ Customer cost(顧客のコスト)
    顧客は購入価格のみならず商品・サービスの利用に必要なランニングコストも含めてどの程度コスト負担するのか?
  • Place  (流通)⇒ Convenience(利便性)
    顧客にとっていかに商品・サービスを入手しやすくするか?
  • Promotion (販売促進)⇒ Communication(コミュニケーション)
    買い手の声も聞き届けられる双方向のコミュニケーションが図れるか?

さらに調べていくと、5つめの「P」として挙げられた要素も「C」の視点で考えられそうです。

  • Package (包装)⇒ Customer experience(顧客体験価値)
    パッケージも含めて顧客が体験を通じて感じる価値をどう高めるか?
  • People  (人)⇒ Community(地域社会)
    利害関係者含め地域社会に受け入れられるには何が必要か?

商品・サービスを企画する際に、プラスαの「P」と顧客視点の「C」に立って検討されているかどうかをチェックしてくださいね。

経営相談室 スタッフコンサルタント 東 が担当しました。

▼東 純子( あずま じゅんこ )のプロフィールはこちらからご覧いただけます。
→ 東 純子( あずま じゅんこ )のプロフィール

(2018年5月9日公開)

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