第514回 従業員のやる気を引き出す組織作り|経営相談室のなかのひと|大阪の中小企業支援機関。 大阪産業創造館(サンソウカン)

中小企業の経営者・起業家の皆様を支援する機関。大阪産業創造館(サンソウカン)

従業員のやる気を引き出す組織作り

  • 個人の強みを活かした配置と評価の工夫
  • 個人の目標と会社の目標をつなげる
  • 働きやすい環境を整える

個人の強みを活かした配置と評価の工夫

こんにちは、経営相談室の谷口です。

みなさんの職場では、従業員がイキイキと働いていると感じていますか?最近は働き方が多様化しているので、一人ひとりが意欲を持って働ける職場作りが大切だと言われています。
今回は、従業員のやる気を引き出し、働きやすい組織の作り方についてお伝えします。

従業員のやる気を引き出そう!

従業員のやる気を引き出そう!

まず大事なのは、一人ひとりの強みを活かすことです。「この仕事は自分にピッタリだ!」と思える業務に取り組むと、自然とやる気が湧きます。従業員が持っているスキルや得意分野をよく理解し、それに合った仕事を任せましょう。

次に、公平で分かりやすい評価を行うことがポイントです。「頑張っているのに評価されない」と感じると、誰でもやる気をなくしてしまいます。以下のような工夫を取り入れてみてください。

評価基準を明確にする:何を達成すれば評価されるのかを具体的に伝える
努力の過程も評価する:結果だけでなく、工夫やプロセスをしっかり認める
こうした取り組みで、従業員のやる気を引き出す基盤を作れます。

個人の目標と会社の目標をつなげる

特に重要なのは、従業員が「会社の目標は自分の目標」と感じられる仕組みを作ることです。自分の目標が会社の目標とつながっていて、それを達成することで自分の人生が充実すると実感できれば、より一生懸命取り組んでくれます。
例えば、以下のように従業員の希望を業務目標に反映させます。

収入を増やしたい場合:営業目標や成果に応じたインセンティブを設定する
プライベートの時間を重視したい場合:生産性向上を通じて残業を削減する目標を共有する

これを実現するために、1on1ミーティングを定期的に実施し、従業員個人の目標や希望を把握しながら、会社と従業員が一緒になって目標を設定しましょう。このプロセスを通じて、従業員が会社の成長と自身の成長をリンクして感じられる環境を作り出します。また、上記についてスキルアップ研修など学ぶ場を提供すると、従業員が「成長している」と実感して、達成意欲が増すでしょう。

働きやすい環境を整える

やる気を引き出すには、従業員が「働きやすい!」と感じる環境が欠かせません。どれだけ意欲が高くても、働きにくい職場では長続きしませんよね。そのため、柔軟な働き方ができる環境を取りいれてみてください。例えば、リモートワークやフレックスタイム制度を活用すれば、従業員の生活スタイルに合った働き方ができます。

従業員のやる気を引き出すには、一人ひとりの強みを活かす配置や評価に加え、目標設定や環境作りが大切です。小さな工夫の積み重ねが、組織全体の成長につながります。ぜひ今回の内容を参考にして、従業員がイキイキと働ける職場作りを進めてください。

経営相談室 スタッフコンサルタント 谷口が担当しました。

▼谷口 睦(たにぐち むつみ)へのご相談(面談)

(2024年12月18日公開)

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