こんにちは。スタッフコンサルタントの高島です。
社員さんを採用するとき、「人柄を優先するべきですか、それともスキルでしょうか?」といったご質問をよくお受けします。
奇しくもブログ執筆日の本日にそんなご質問を複数受けましたので、さっそくみなさんとシェアしたいと思います!
社員さんを採用するとなると、「PCスキルが高くて」「営業経験があるか、なくても人当たりが良くて」「リーダーシップがあって」「○○資格や△△資格も保有していて」「業界経験があって」「フットワーク良くて」・・・などなどスーパースペシャルな人材を求めがちではないですか?
もちろんそんなスーパーマン(スーパーウーマン)が来てくれたら、それは大歓迎ですよね(笑)。
ですが、新しく入ってきてくれる人に担ってほしい役割、果たしてほしい仕事とは、本当はどのようなものでしょう?
このことを考えていくと、果たしてスーパースペシャルな要件は本当に必要・・・?
前述のようなスーパー人材を希望され、でもウチになんて来てくれっこないよね・・・、とご相談に来られた社長さんにそんなことをお聞きしますと、考え込まれた末の回答は、「業務的に初心者でも大丈夫。指導するので、じっくり腰を据えて取り組んでくれる人が何よりいい!」でした。
「現場作業員のサポート事務」「社内の隙間業務を一手に引き受けてくれるニッチャー」「機械作業三人体制のうちのひとり」・・・などなど、新規採用者に担ってほしい役割は明確になりました?
では、その人はどのような人であれば会社になじみますか?
もしこの問いかけにピンとこない場合、その人がどんな性格で、どんな行動をとってくれると社長はうれしくて、会社は助かる!と思われますか?
これを考え込まずに(むしろ直感で)10個書き出してみましょう。
いかがでしょう?
10個書き出された内容は、社長が肌で感じていらっしゃる「社風」です。
書き出してみて、客観視してみると、意外に「おお~っ」となりませんか(笑)
そんな「社風になじむ人」かどうかは面接での判断基準の一つになります。
まず、会社で担ってほしい役割を明確にしました。その役割が専門職種であった場合、もちろん相応のスキルは必要ですね。
ですが、みなさんのお話を伺っていると、「人がコロコロ入れ替わるのは避けたい。すぐ辞めずにできるだけ長く居てほしい」とのことが多いですから、「社風になじむかどうか」は、はずしてはならない重要なポイントです。
ですから、どちらかに偏りすぎることなくバランスをとって考えることが大切です。
とはいえ、このバランス感覚がなかなかに難しいのですが、「いい人が会社に来てくれるといいな」と前向きにご縁を大切にしたいですね!
経営相談室 スタッフコンサルタント 高島あゆみが担当しました。
(2015年7月8日公開)
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