みなさん、こんにちは。大阪産業創造館 経営相談室の岡島です。
先日、共同経営されている方がお二人でご相談に来られました。
共同経営と聞くと、少し心配になることが多いのですが、
とても良い関係性で仕事に取り組んでおられたのが印象的でした。
なんでも、代表者のビジョンに共感し、「その方の事業なら一緒にやりたい」と
各分野に精通した方が集まって事業を始められたとのこと。
現在は代表者の方と役員の3名の合計4名で共同経営されているということでした。
複数名での共同経営の成功事例は、とても少ないのが実情です。
実際のご相談でも
「共同経営者との関係を解消したい」という主旨が多いのです。
解消の原因は、大きく言うと下記のいずれか(もしくは複数)に当てはまります。
そのため、共同経営を始められる際には
などを、アドバイスさせていただいています。
今回の4名の成功事例のポイントは
代表者のビジョンを実現するために力を合わせつつ、
4名それぞれが独立した事業主として収益源を確保できており、
この事業に過剰な見返りを求めていない
ということが挙げられます。
一方、解消されるケースでは、
どちらか、もしくは双方が、
パートナーに対して過剰な見返りを求めているなど、
不健全な依存関係にあることが多いです。
共同経営に参画する人たちが、
プロとして相互補完的な役割分担が確立されていることも大切なのですが
めざすビジョンが同一であることは、何より欠かせない条件だと思いました。
実は、今回ご相談に来られた経緯も、ある支援機関の方から
「ぜひ会ってほしい」とご推薦をいただいたのがきっかけでした。
その支援機関の方も代表者のビジョンに共感されており、
お話を伺った私も、心から応援したいと思っていました。
事業家は、多くの方を巻き込む力が重要です。
そのためにも、明確なビジョンを掲げ、それに共感してもらえるビジネスを創ることが
事業の成功可否を決める要因になると思います。
経営相談室 スタッフコンサルタント 岡島 が担当しました。
▼岡島 卓也(オカジマ タクヤ)のプロフィールはこちらからご覧いただけます。
→ 岡島 卓也(オカジマ タクヤ)のプロフィール
(2018年9月26日公開)
この記事に関連する大阪産業創造館のコンテンツ