中小企業の経営者・起業家の皆様を支援する機関。大阪産業創造館(サンソウカン)
昨年12月に終了したTBSドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」。星野源が作詞作曲した「恋」に合わせて出演者たちが踊る「恋ダンス」。よかった・・・。
ヒットの要因は、一億総評論家がいろいろ分析してくれていますが、僕は日本人が持つ心の琴線に響くものがあったから、と思っています。
「恋愛なんてめんどくさい」という若者が多い昨今、恋愛に対する恐れ・自分に自信が持てない・・・なんてことが沢山ある中、迷いながらもすれ違いを乗り越え結ばれる。これですねぇ。単なるブームではなく、スタンダード。新垣結衣もかわいかったし・・・。
話は変わって、映画。近々、遠藤周作の小説「沈黙」が映画化され封切られます。信者たちが十字架にしばりつけられ、海に入れられてジワジワと殺される場面でも、何も起こらない。これが「十戒」や「ベンハー」等の洋画なら、海がザザザザァっと真っ二つに割れて、信者たちが救われるのでしょうが・・・
奇跡は目に見えるものではない。死ぬことが怖くて怖くて仕方ない人間が、拷問にかけられても改宗しない。弱い存在を強く変える働き、これが奇跡である、と遠藤周作の著書に書かれていたと記憶してます。
恋愛も簡単には成就しない。だからめんどくさいのかも。奇跡も現象ではない。簡単にパパッと苦難が解消するわけではない。
全然うまくいかずに、それでもあきらめずに、見捨てずに、小さな芽を育てる。仕事もおなじことだと思います。「チマチマ、コツコツ、丁寧に」。
100戦中99敗でも1勝すれば利益が出る。事業計画はそんなもの。現実的な計画を繰り返して実践した会社が生き残る。百年企業もそう。今でも、その生き様が語り継がれる経営者は例外なく、敗北してもあるがままに受け入れて、さらに努力を重ねています。
経営相談室 スタッフコンサルタント 森が担当しました。
(2017年1月25日公開)
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