第174回 協調性がない社員も働きやすく|経営相談室のなかのひと|大阪の中小企業支援機関。 大阪産業創造館(サンソウカン)

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なかのひと
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協調性がない社員も働きやすく

  • 「協調性がない」社員が目立ちはじめたあの頃
  • 働きやすい職場づくりのために
  • 経営者の意志と行動が職場を変える

「協調性がない」社員が目立ちはじめたあの頃

ここ数年で街の様子が大きく変わった武蔵小杉。

NECの事業所や富士通の本社が近く、周辺には社宅があります。近くを通るたびに、このあたりでの仕事を思い出します。

働き方は知恵と工夫で変わる

今思うと、当時は、成果主義、MBO等の人事制度が試行錯誤され、働いても報われない相対評価による成果主義や、その後の絶対評価導入による分配インフレが生じました。

そして、勤労への感謝を忘れた従業員の過剰な権利の主張や、気配り・目配り・心配りといった社会人としての協調性の気持ちが薄れ、企業も従業員も本来の目的である経営目標の達成による社会貢献という視点を見失ってしまっていたように思います。

働きやすい職場づくりのために

しかし、現在は、目的を達成するために企業と従業員が働きやすい職場づくりがちらほらと目に付くようになりました。

支援先にも従業員の個性に配慮した職場づくりに企業が取り組んでいるケースも見られます。

例えば、あるメーカーでは、報・連・相が苦手で、作業能率にムラがあり、繰り返しの指導効果も見られない職人のために、後工程の従業員が仕掛品を引き取ったり、職人の作業進捗が分かる掲示を行い、お互いが気持ちよく働けるように工夫をしました。

 

経営者の意志と行動が職場を変える

周囲から職人は、腕はそこそこいい、しかし常に進捗の監視が必要で、上司の指示命令に従わない社員と見られていました。

しかし経営者は「あいつもうちの仲間や」。安易に解雇事由を適用せず、周囲の従業員の協力を引き出して会社全体で働きやすい職場を作るための工夫を選択し、解決の糸口を見つけました。職人は今も変わりません。

経営者があきらめず、会社全体で働きやすい職場づくりに取り組んだことで、周囲の従業員は、工夫次第で働き方を変える経験につながりました。

当経営相談室では、年間約6,000件の御相談に対応しています。一人で悩まずに、まずはお気軽にお電話ください(経営相談:06-6264-9838)。

経営相談室 スタッフコンサルタント 服部 が担当しました。

▼服部 繁一( ハットリ シゲカズ )のプロフィールはこちらからご覧いただけます。
→ 服部 繁一( ハットリ シゲカズ )のプロフィール

(2018年2月21日公開)

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