第368回 採択される補助金申請書の書き方|経営相談室のなかのひと|大阪の中小企業支援機関。 大阪産業創造館(サンソウカン)

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なかのひと
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採択される補助金申請書の書き方

  • 計画の内容を申請書に反映させる
  • 計画作成の3つのポイント
  • 効率的な作り方

計画の内容を申請書に反映させる

みなさん、こんにちは。
経営相談室の谷口です。
私は仕事柄、補助金の申請書についてアドバイスする機会がありますが、すばらしい計画にもかかわらず、申請書にそれが反映されていないと感じることがあります。

審査員を意識して書きましょう!

審査員を意識して書きましょう!

そこで今回は申請書を作成する上で注意するポイントを3つお伝えしたいと思います。

計画作成の3つのポイント

(1)計画全体の整合性
補助金によって違いはありますが、申請書に記載する内容は主に以下のような項目になります。

「事業概要、自社の強み、市場動向、問題点、経営方針、具体策、実施体制、スケジュール、補助事業の効果」

審査員は、事業概要から補助事業の効果までの流れに整合性があるかチェックします。
市場動向と戦略の関連がなかったり、その戦略に必要な強みを有していなかったりすると、実現が難しいと判断されます。

申請内容は、環境変化に対応した戦略で、具体的な解決策があり、費用対効果が見込まれ、一貫性のある計画が求められます。

(2)補助金の審査基準を意識
多くの補助金には審査基準がありますが、これを意識できている人が少ないように感じます。
また、意識していても文章の中に埋もれてしまい、審査員が気づかないこともあります。
「気づかない=審査で点数がもらえない」ことを意味するので、審査基準に対する内容がどこに記載してあるのか、わかりやすくしてください。

例えば、「補助事業を遂行するために必要な能力を有すること」という審査基準があった場合、タイトルをつけ、その下に記載すべき能力について説明文章を加えるとわかりやすいです。

(記入例)
【補助企業を遂行するための能力】
この事業を遂行するために必要な能力は〇〇であり、当社は・・・

その他にも太字・下線・マーカーで強調するなども有効です。

(3)読みやすく理解しやすい内容
審査員は短時間でたくさんの審査をするので、申請書を何度も読み返したり、わからない言葉をわざわざネットで調べてくれたりはしません。

せっかく優れた計画であっても、それが審査員に伝わらなければ審査しようがありませんので、読みやすく理解しやすい説明文を心がけてください。

そのためには以下の点に注意してください。
・専門用語を使わない又は注釈をつける
・同じ意味の用語は統一する
・だらだらと文章を書かず、必要ない箇所は削除する
・わかりやすい日本語で書く(主語にモレがないか、「てにをは」に誤りはないか)
・要点は箇条書きでまとめる
・写真・図・表などを活用して直感的に理解できるようにする


効率的な作り方

補助金の申請書作成に時間がかかります。
そこで効率的な作り方について説明します。

よく冒頭からしっかりと時間をかけて書く方がいらっしゃいますが、後々になって記載したい内容が変わったり、整合性がとれなくなって書き直すなど、無駄な時間が発生することがあります。

細かい説明文章まで記載せず、まず、伝えたいことを本の目次のように章立てにして、(1)計画全体に整合性があるか、(2)審査基準の内容は網羅されているか、さらに記載すべき内容にモレがないかを確認してください。

このプロセスにしっかり時間をかけることで、後々の手直しする時間を少なくできます。
問題なければ、各章の内容に肉付けを行い、(3)読みやすく理解しやすい内容になっているか確認をしてください。

最後に第三者に読んでもらい、「計画作成の3つのポイント」を押さえているか評価してもらいましょう。

経営相談室でも記載いただいた内容について、客観的にアドバイスをしていますので、お気軽にご相談ください。

経営相談室 スタッフコンサルタント 谷口 が担当しました。

谷口 睦(たにぐち むつみ)のプロフィールはこちらからご覧いただけます。
→ 谷口 睦(たにぐち むつみ)のプロフィール

(2022年1月19日公開)

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